株式会社 オオウエ
offというブランドにおける活版印刷と和紙①
こんにちは、株式会社オオウエの大上です。
今日は活版印刷と和紙の関係についてです。
弊社は、4年前から「off」という自社ブランドを作っています。
肩ひじ張る場面、つまりonに対して、もっと気軽な場面(off)で和紙を使ってもらいたい。
そんな思いから名付けました。
というのは表向きで、このブランドには3社がかかわっています。
o・・・私たち、和紙の問屋であるオオウエと、
f・・・プロダクトデザイナーである福嶋賢二氏。
それに、
f・・・60年にわたって活版印刷を営む船木印刷さんです。
3人が出会ったのは、弊社の見本帳に印刷見本を付けたかったからです。
今から5年前ですが、活版印刷の人気は大阪でも広がっていました。
なので、活版印刷見本を見本帳に入れたかったのです。
ある方に紹介をしていただき、船木印刷さんを訪ねました。
代表の船木宣彦さんは、まだお若いながら、活版職人歴は10年に差し掛かろうというところでした。
和紙と言うのは、印刷がしにくいと言われています。
しかし、お話を聞いていると、和紙の便箋は、創業したころからずっと刷り続けているということでした。
古くは手漉き和紙のころから、和紙と活版の相性は抜群だったのです。
和紙は繊維が長く目が粗いので、オフセットの自動給紙ではエアーが抜けてしまうのですが、船木さんの「ハシモト」や「ハイデル」という機械にかかれば、難なく印刷されるのです。
そうして、見本帳は完成しました。