株式会社 オオウエ
機械抄き和紙の使われ方の今
さて、これまでにも書いてきたのですが、需要が減っている和紙。
いったいどんなところに使われているのでしょうか。
一部をご紹介します。
・奉書や大礼紙を使った和封筒
弊社で一番大きな需要です。
縦型の封筒で、挨拶状やお礼状などを入れたりするのに使います。
奉書は印刷をかけられるものを使用しています。
・お菓子の個包装
和菓子やおまんじゅうなど、一つ一つ包まれているお菓子がありますよね。
薄い和紙にラミネート加工を施しているものがあります。
それをびりっと破いてあげると、和紙独特の毛羽立ちが出ます。
また、質感や触り心地も、上質なイメージを与えます。
ただ、最近はフイルムにそのまま和紙模様を印刷してコストダウンをしているケースもございます。
・箸袋
皆さま、あまり意識をされないかもしれませんが、一部の箸袋は和紙で出来ています。
旅館や料亭などの箸袋は、和紙も多いですね。
三つ折りと呼ばれる加工をします。
こちらも、店名や会社名を印刷することが多いので、印刷できる和紙であることが必須です。
また、価格も手ごろである必要がありますね。
・和雑貨
祝儀袋や、便箋、封筒、ポチ袋など、和雑貨に和紙は使われています。
これは最も想像がしやすいでしょうか。
鳩居堂さんや伊東屋さんをはじめ、和雑貨・和文具のお店が日本にはたくさんありますね。
お手紙を書く文化も、末永く続いてほしいですね。(写真2)
・寺社仏閣関係
お札や経本、朱印帳なども和紙で出来ています。
神社の神主さんが持つ御幣などもそうです。
昔から、白い和紙は清らかなものとして考えてこられました。
また、和紙は嵩高で軽いので、経本なども洋紙で作るよりも軽く、重宝されます。
他にもいろいろとありますが、代表的なところはこのあたりでしょうか。