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(株)和光
シン・evolution6

シン・evolution6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

前回は、入手したパーツの紹介をしました。今回は、そのパーツを組み込むギアボックスの設計です。

大きな歯車はセンターにスクリューシャフトのナットを組み込んでスクリューシャフトを動かします。その間に小さな歯車を配置し、それを回転させることで、スクリューシャフトを上下させる構造です。大きな歯車のセンターホールが現在5Φなので、ナットを組み込むには10Φの穴に拡張する必要があります。また、小さな歯車を回すためのハンドルも作成しなくてはなりません。形状や大きさ、両サイドにスクリューシャフトがある等、制約がありますが、使いやすいデザインにしなくてはなりません。センスが問われます。

(写真1) | シン・evolution6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真1)

ハンドルは後回しにして、ギアボックスの設計です。イラスト(写真1)の水色のようなギアボックスにして、上下のナット部分を切り抜いてギアを固定することにしました。このボックスを今後作成するフレームに装着するか、フレームをこの形状に加工してフレームに直接ギアを固定するか、今後の宿題にして、まずはギアボックスを作成して、動きのチェックをする必要があります。頭の中では動くと考えていますが製作が進んでからでは、後戻りが難しくなりますので、検証が必要です。そして、ギアが回っているところも、見せたいので、側面の処理も考えたいと思います。

ギアボックスの箱を作成しようと考えると、6面の板を箱型に加工しなければなりません。ベンダーで折り曲げるにしても、数か所の接着が必要ですし、ギアを組み込んでから箱型に組み付けるのも、時間とリスクが考えられます。側面からギアの動きを見せたい思いもあるので、上下の板フレームに、ブリッジをかけて固定するオープンギアボックスを考えました。(写真2)

(写真2) | シン・evolution6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真2)

この仕様であれば、ギアの組み込みも簡単ですし、ギアボックスの組み上げも簡単です。しかも、ギアの動きも外から見ることができます。三拍子揃ったナイスアイデアです。ギアボックスの設計はこの案を採用して、素材の選定とパーツの作成に移りたいと思います。実際の寸法取りをするためにも、ギアの穴拡張とナットの組み込みを急がねばなりません。ボール盤と、10Φのドリルの手配を急ぎます。会社のボール盤では、10Φの穴あけが不可能だったので、知り合いのところのボール盤をお借りしての作業になりそうです。

次回は、ギアボックスの完成まで辿り着こうと考えております。

シン・evolution6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真1) | シン・evolution6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

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(写真2) | シン・evolution6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真2)