(株)和光
シン・evolution7
前回は、ギアボックスのイメージが出来上がりました。今回は、詳細図面作成のためにも、ギヤの穴拡張が必要です。10Φのドリルをお借りし、ボール盤の元に走りました。
早速、穴の拡張をしようとしたところ、穴拡張が全然進みません。嫌な予感がする程です。例えるなら、アルマゲドンで地球に接近している小惑星に掘削で穴あけをしている場面を見ている感覚です。火花すら発生してきました。
調べると、ギヤの材質は、高張力鋼でできている模様です。鉄用のドリルでは、まさに刃が立たない状態です。
中国製の安いパーツだったので、もっと弱い材質と思っていました。超硬ドリルは、1本1万円近くしますし、このために買うのも気が引けます。(10Φのドリルはそんなに使用頻度がありませんし…)。
途方に暮れていると、(有)日伸製作所の方が、声をかけてくれました。「レーザーで歯車を作ったら?」そうですね。メタルにこだわっていたのですが、今となっては、こだわっている暇はありません。
お願いすることにしました。ギヤの材質はMDFに変更です。
ここで、第二のトラブルです。レーザーでギヤをカットしてもらうのはいいのですが、それには図面データが必要です。ギヤの丁数と径の関係などの知見がまったくないので、図面データが作成できません。
必死でネットをさぐっていると、寸法や丁数が分かっていれば図面が書けるとのこと、しかも、そのやり方まで載っていました。寸法や丁数は今のギヤを測れば良いので、書けそうです。
このサイトに感謝!!
早速測定してイラレでデータを作成しました。(写真1)
出来上がりました。これを早速レーザーでカットしてもらいます。歯の大きさが小さいので、うまくレーザーカットできるか心配ですが、祈る思いで待ちます。
素晴らしい出来です(写真2)。(有)日伸製作所に感謝です!早速、ナットを組み込んでみます。
うまく収まりました(写真3)。トラブルでうまく進みませんでしたが、正確なギヤの図面が書けたので、今後のギアボックス設計に大いに役立ちます。結果オーライです。今回は、ここまでです。次回をお楽しみに。