株式会社 オオウエ
活版印刷と和紙「活版ベタ印刷事例」
皆さまこんにちは。
今回は、活版印刷のベタを和紙に刷るとこうなりました、ということをお話しします。
前回まではoffというブランドのご説明をしてきましたが、今回は「和紙田大學」というブランドのコレッポチという商品を例にとります。
簡単にご説明しますと、和紙田大學というのは、
「伝統的な和紙」
に
「ゆるいデザイン」
を掛け合わせて、
「ゆるディッショナル」というジャンルを体現するプロダクトを作ろうというプロジェクトです。
伝統的な和紙を、かっこよく見せるのは今までも色々な方がされてきました。
ならば、伝統的な和紙で少しボケてみよう、そうするとギャップが生まれるのでは!と思っています。
さて、現在コレッポチポチ袋は73種類あります。
和紙は、伊予のもので「ひなた」という4/6Y<90>の弊社オリジナル和紙を使用しています。
ムラ感があるのが特徴です。
活版印刷の単色で商品を作るという縛りです。
普通、活版印刷はベタが少し苦手な印象です。
それに加えて、和紙もムラ感や不均一さ、凹凸があるので、より苦手です。
でも、綺麗にやることを目標にするのではなく、かすれてもいい、味があるものを作ろう、ということでやっています。
結果は写真の通りです。
確かにかすれていますが、それが独特の味となり、雰囲気を高めています。
他にはない味わいではないでしょうか。
和紙×活版だからこそ生まれた風合いですね。