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株式会社 オオウエ
offというブランドにおける活版印刷と和紙⑤

どうも、大上です。
4月になりました。新しい年度の始まりですね。

今日は、offシリーズの第三弾「メガネが拭ける和紙」についてのお話です。

メガネが拭ける和紙 | 写真1:offというブランドにおける活版印刷と和紙⑤ - 株式会社 オオウエ | 活版印刷研究所

この和紙はちょっと特殊です。
高知県の土佐和紙の工場が作る紙なのですが、アクリルの分割繊維で出来ています。

3層構造になっていて、1番上と1番下にはアクリルの分割繊維。
つまり、メガネなどをきれいに出来る細かい繊維。
中層はパルプになっていますので、繊維が長く隙間があるので、よごれをここに吸収するのです。

とてもピカピカになり、使った方からの評価も上々です。

メガネが拭ける和紙 | 写真2:offというブランドにおける活版印刷と和紙⑤ - 株式会社 オオウエ | 活版印刷研究所

しかし、とても特殊な紙のため、活版印刷をお願いしている船木さんも途方にくれていました。

静電気がとにかく起こりやすく、排紙するとすべて浮いているような感じになってしまうのです。

なんとか試行錯誤を続けていただき、活版のマシンそのものにも改良を加えていただき、印刷が可能になりました。

活版のベタが少しかすれたりすると、とても味のあるものとなっています。

メガネが拭ける和紙 | 写真3:offというブランドにおける活版印刷と和紙⑤ - 株式会社 オオウエ | 活版印刷研究所

柄は4種類あります。
全てメガネに関連させています。

レンズドット・・・レンズをモチーフにしたドット柄。すべて形の違う不均一な円形です。

テンプルストライプ・・・メガネのテンプルの部分をモチーフにしたストライプ柄です。これも、どれもまっすぐではありません。

ノーズプラント・・・メガネの鼻あての部分をモチーフに、植物の柄にしています。

クリーナーフレーム・・・メガネ拭きをモチーフにしています。淵のギザギザの部分が、活版の圧がかかってちょっと浮いているようで立体感があります

異素材を加えることで出来上がった進化した和紙。
そして、改良を重ねる活版印刷だからこそできた印刷。
ユニークなデザイン。

そんな要素が絡み合った「メガネが拭ける和紙」が、offの第三弾のプロダクトとなりました。

メガネが拭ける和紙 | 写真1:offというブランドにおける活版印刷と和紙⑤ - 株式会社 オオウエ | 活版印刷研究所

メガネが拭ける和紙 | 写真2:offというブランドにおける活版印刷と和紙⑤ - 株式会社 オオウエ | 活版印刷研究所

メガネが拭ける和紙 | 写真3:offというブランドにおける活版印刷と和紙⑤ - 株式会社 オオウエ | 活版印刷研究所