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アミリョウコ
メヒコのクリスマス・Navidad

Diciembre(12月)

こんにちは、アミリョウコです。日本では12月は師走と言われるようにせわしないイメージがありますが、ここオアハカの12月はせわしないというよりもそわそわした雰囲気が漂っています。

Día de la Virgen de Guadalupe

12月は色々なお祭りがありますが、12日はグアダルーペ聖母の日でした。カトリックの宗教行事の一環なので日本では耳なじみがないお祭りですが、グアダルーペ聖母とはメヒコに出現した聖母でカトリック教会からも公認されていて、メヒコにおいてもっとも敬愛されている聖母さまです。また、メヒコを代表するアイコンのような存在でグアダルーペグッズ的なものも見かけます。日本のメヒコ雑貨屋さんなどでも並んでいることがあるので、写真を見たら「あ!見たことある!」という方もいるのかもしれません。

1859年には国の祝日にもなっていて、巡礼が行われたり、グアダルーペが出現されたとするメヒコ市にあるところを訪れる人たちもたくさんいたりという宗教的な一面もある一方で、フェリアと呼ばれる市が立って食べ物や夜店が建ち並んだり本当にお祭り騒ぎになります。

メヒコのクリスマス・Navidad - アミリョウコ | 活版印刷研究所

グアダルーペ聖母です。クリスマスの飾りコーナーに売られていました。宗教的なカラーは薄れますが、国民から愛されているのだなというのが伝わってきます。

メヒコのクリスマス・Navidad - アミリョウコ | 活版印刷研究所

メヒコの射的です。日本のものと違って、的を倒しても何も商品はもらえないのですが、その代わり後ろに無数にあるいろいろな人形などが爆音に合わせて踊りだすという仕組みになっています。マイケルジャクソンやターミネーターなどアメリカからの刺客もいますが、マリアッチなどのメヒコならではのキャラクターもたくさんで、的に当たるたびに大音響があたりに鳴り響くので通りすがりの人も足を止めてみています。

メヒコのクリスマス・Navidad - アミリョウコ | 活版印刷研究所

左がグアダルーペ聖母です。クリスマスの飾りコーナーに売られていました。宗教的なカラーは薄れますが、国民から愛されているのだなというのが伝わってきます。

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NAVIDAD(ナビダー、クリスマス)

さすがカトリックの国、というだけあってクリスマスは盛大にお祝いされますが今年はとても気合が入っているな、と感じるオアハカの街並みです。

メヒコのクリスマス・Navidad - アミリョウコ | 活版印刷研究所

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メインストリートやソカロという町の中心部には2階くらいの高さのクリスマスツリーがたてられ、夜になるとイルミネーションが点灯してクリスマスムードを盛り上げています。

メヒコのクリスマス・Navidad - アミリョウコ | 活版印刷研究所

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そしてこの季節によく見かけるこのジオラマ風の飾り。これは「ナシミエント」とよばれるもので、キリストが誕生したといわれている馬小屋を再現したものです。マリアとホセの間にはキリストの赤ちゃんが飾られるのですが、これはキリストの誕生日の24日に置かれることになっています。ホテルの庭の一角や、町の一角にこのジオラマが出現していますがかなりのサイズ(中には人間が等身大のものもある)のでなかなかの迫力です。

メヒコのクリスマス・Navidad - アミリョウコ | 活版印刷研究所

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その中に紛れてなぜか、本物の馬もいました。柵の中に入れられているわけでもなく、誰かが監視している人がいるわけもなく、正しく形容するならば「つながれて放置」の状態で普通に風景に紛れているので笑いを誘われます。

ノチェブエナ(ポインセチア)の花もソカロなど街の中心部や人々が集まるところに飾られていて鮮やかな赤がクリスマスムードを盛り上げてくれています。ちなみにこの季節には”ノチェブエナ”という季節限定のビールも発売されます。ちなみに、ノチェブエナは「聖なる夜」という意味のスペイン語です。

メヒコのクリスマス・Navidad - アミリョウコ | 活版印刷研究所

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このとげとげが付いた丸いボールは「ピニャータ」というメヒコのくす玉です。メヒコや中南米の国では、クリスマスが始まる9日前から「ポサダ」と呼ばれるお祭りが行われます。ポサダは、マリアとホセがベレンに向かう途中に、キリストの生誕を前に宿を捜し歩いたという聖書の中の話をもとにしたお祝いです。これが起源となり、今でもメヒコでは簡易の宿は「ポサダ」と呼ばれたりします。お祭りのポサダでは、ホストとなった家庭や教会などで食べ物や飲み物がふるまわれ、このピニャータを割ったりします。

ピニャータは日本でいうところのスイカ割のようなルールなのですが、ヒモにつるされて頭上にあるということ、そしてひもを動かすのでぶんぶんと空中に舞うのをたたくので難易度は高いです。子どもたちが目隠しをして年の小さい順に順番にたたいていきます。中には実は壺が入っていて、その壺が割れるとお菓子がざーー―っと降ってくるので、みんなで一斉にお菓子を拾います。クリスマスの時期には7つの角が付いたピニャータが主流でそれぞれの角には意味があります。子どもの誕生日の時などにはキャラクターのピニャータが使われることが多いです。かわいいキャラクターが棒でぼっこぼこにされる様子は、なかなかシュールというかなんというか。(面白いですが……。)

メヒコのクリスマス・Navidad - アミリョウコ | 活版印刷研究所

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そして最後に紹介したいのが「ポンチェ」というメヒコの冬の飲み物です。ホットフルーツパンチのようなものを想像していただければいいのですが、季節の果物がいっぱい入ったあたたかいこの飲み物は、少し肌寒くなるこの季節には欠かせません。12月くらいになるとどこからともなく「ポンチェ屋さん」がいたるところに現れて路上で気軽に買うことができます。中には小さなリンゴみたいな果物や、サトウキビ、レーズン、シナモンなど色々入っていておいしくて体があったまります。クリスマスの季節にしか見かけないので、ポンチェ屋さんを街で見かけると12月だなぁという気持ちになります。

メヒコのクリスマス・Navidad - アミリョウコ | 活版印刷研究所

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おわりに

今月はとうとう全く印刷のことを扱わないという内容になってしまいましたが、いかがだったでしょうか、メヒコの12月。異国の風を感じていただけたでしょうか。

学校も休みに入ったようで、夜にコンサートが開かれたり、怪しいサンタが現れて(等間隔にサンタとトナカイのそりが!!)写真を撮れることになっていたり、オアハカの冬の夜はなんだか温かい雰囲気に包まれているので、日本で感じるような年末のせかせかした感じはあまり感じないような気がします。

一年を通して、本当にお祭りの多い国だなぁと感じさせられます。来年は、また印刷や紙に関するネタを見つけてお伝えしていければいいなと思っています。一足早いですが、みなさん、よいお年を!!

Feliz navidad y feliz año nuevo!