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(株)和光
活(い)きた版「プラットフォーム完成」

前回は、天板のジュラルミンに穴を開けたところで終わってしまいました。今回は完成させたいと思います。

MDFのプラットフォームとジュラルミンの天板に穴をあけたのは、鉄板固定用の磁石を埋め込むためです。早速磁石を装着。(写真1)

(写真1) | 活(い)きた版 「プラットフォーム完成」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真1)

今回作成のプラットフォームは、箔押しと印刷の両方に使用したいので、鉄板を用途に合せてプラットフォーム側や天板側に固定を変える必要があります。その鉄板の固定に磁石を使用します。
次に、天板とプラットフォームを蝶番で固定します。(写真2)

(写真2) | 活(い)きた版 「プラットフォーム完成」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真2)

これで、天板とプラットフォームの位置が固定出来ます。今までのお手製プラットフォームでは、天板とプラットフォームが固定されていなかったので、版と紙の位置を合わせるのが困難でしたが、これで解消です。
ここで、問題が発生しました。プラットフォームと天板両方に磁石を装着しましたが、磁石が思いのほか強力で、鉄板を装着して天板を閉じると、鉄板に両方の磁石が反応し、天板とプラットフォームがひっついてしまいました(写真3)。これでは、使用出来ません。
そこで、製版用版材でスチールベースの樹脂版がありますので、それ使って磁石の磁力を弱めてみます。

(写真3) | 活(い)きた版 「プラットフォーム完成」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真3)

プラットフォームの残りの穴にバネを装着して完成です。(写真4)

(写真4) | 活(い)きた版 「プラットフォーム完成」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真4)

開くとこんな感じです。(写真5)

(写真5) | 活(い)きた版 「プラットフォーム完成」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真5)

プラットフォームの四角い凹み部分に熱源を装着します。(写真6)
箔押し時は、天板側に鉄板を固定し、プラットフォーム側に箔版を固定して箔押しを行います。

(写真6) | 活(い)きた版 「プラットフォーム完成」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真6)

印刷時は、逆に天板側に樹脂版を固定し、プラットフォーム側に鉄板を固定して印刷を行います。(写真7)

(写真7) | 活(い)きた版 「プラットフォーム完成」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真7)

バネがレタープレスコンボキットでクルクルするまで版と紙を密着させないので、汚れが防止できると思います。(写真8)

(写真8) | 活(い)きた版 「プラットフォーム完成」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真8)

やっと完成しました。
最大印刷サイズはハガキサイズで、最大箔押しサイズは名刺サイズです。
箔押し時は、天板とのギャップは0.25mmで圧の掛かり過ぎを防ぎ、印刷時は天板とのギャップが0mmになるようにしています。さあ、次回は箔押しに再挑戦です。

(写真1) | 活(い)きた版 「プラットフォーム完成」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真1)

(写真2) | 活(い)きた版 「プラットフォーム完成」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真2)

(写真3) | 活(い)きた版 「プラットフォーム完成」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真3)

(写真4) | 活(い)きた版 「プラットフォーム完成」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真4)

(写真5) | 活(い)きた版 「プラットフォーム完成」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真5)

(写真6) | 活(い)きた版 「プラットフォーム完成」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真6)

(写真7) | 活(い)きた版 「プラットフォーム完成」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真7)

(写真8) | 活(い)きた版 「プラットフォーム完成」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真8)