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(株)和光
シン・evolution8

シン・evolution8 - (株)和光 | 活版印刷研究所

前回は、レーザーでカットした歯車にスクリューナットを組み込んだところでおわりました。(写真1)

(写真1) | シン・evolution8 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真1)

歯車のレーザーカット時に作図した歯車のデータがあるので、これを基にギアボックスの設計に入ります。まずは、歯車のレイアウトを設定します。(写真2)

(写真2) | シン・evolution8 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真2)

できるだけシャフト間の距離を長くしたいので、一直線上に設定します。これに埋め込んだスクリューナットを付け加えます(写真3)。これで、基本的な寸法等がわかります。

(写真3) | シン・evolution8 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真3)

ナットの金具部分とセンターのギアを固定するギアボックスを設定していきます(写真4)。上下でサンドウィッチする感じです。

(写真4) | シン・evolution8 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真4)

ブルー部分がギアボックスのフレームとなります。ナットの部分をくり抜き、くり抜き部分にはめ込んで歯車を固定し、1つのブロックにします。四隅に固定用のネジを設置してギアボックスの完成となります。我ながらシンプルでスマートにできました。

このデータをベースにフレームを作成します。各穴の直径がバラバラで、金属板に穴を開けるのは結構労力が必要になりますし、正確な位置の穴あけが難しいので。データを作成し、エッチングをして正確な位置をわかりやすくして、糸鋸で挑戦したいと思います。

(写真5) | シン・evolution8 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真5)

データが完成しました(写真5)。黒い部分が本体で、白い丸等はくり抜き部分です。エッチングをして版として作成し、くり抜き作業をします。
いざ、くり抜き作業にとりかかったのですが、糸鋸ではきれいに切れそうにありません。腕が落ちたのか不明ですが、ギア固定のための穴なので、歪にはしたくありません。そこでひらめきました。くり抜きのガイド用にエッチングをしているので、フレームのギア固定部分は凹んでいます。シャフトが通る部分とセンターギアの回転軸用の穴だけを開け、残った凹み部分にギアをセットすればずれることなく固定できそうです。必要最低限の穴あけ作業で完了しますし、しかもドリルで開けることができます。これで精密なフレームができます。

(写真6) | シン・evolution8 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真6)

穴あけが完了しました(写真6)。四隅のボルト用の穴はきれいに空いたのですが、シャフト用の穴は真鍮の薄さのせいでたわんできれいに開きませんでした。しかも、本体が少々歪んでしまいました。今回は、試作として考え、組み込んでギアボックスの検証に入ります。

(写真7) | シン・evolution8 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真7)

凹んだ部分にギアをセットすると、ある程度固定されました(写真7)。思惑はうまくいきそうです。もう一つのフレームでサンドウィッチして完成です。

(写真8) | シン・evolution8 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真8)

穴あけ時に歪んでしまった分、少々湾曲してしまっていますが、出来上がりました(写真8)。気分を切り替えて、修正を重ねてもう一度挑戦です。

シン・evolution8 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真1) | シン・evolution8 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真1)

(写真2) | シン・evolution8 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真2)

(写真3) | シン・evolution8 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真3)

(写真4) | シン・evolution8 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真4)

(写真5) | シン・evolution8 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真5)

(写真6) | シン・evolution8 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真6)

(写真7) | シン・evolution8 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真7)

(写真8) | シン・evolution8 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真8)