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(株)和光
シン・evolution4

シン・evolution4 - (株)和光 | 活版印刷研究所

前回は、ユニットを上下に動かすメカニズムと上下に移動するユニットのローラーをどうやって連動させるかの課題に直面しました。今回は、その課題を解決しつつ、ユニットの草案を考えたいと思います。

1つ目の課題のユニットの上下移動の仕組みですが、現状のユニットの外にもう一つの骨組みを作って、スクリューシャフトを使って分割した上部分のユニットを動かそうと思います。1本のシャフトでは、左右のバランスがとりづらく、平行がでにくいと思うので、2本のシャフトを使ってユニットの上下を実現しようと思います。2本のシャフトには、それぞれ歯車をつけ、歯車にはスクリューナットを組み込んで、歯車が回れば、シャフトが上下して、ユニットの移動が可能になるようにします。歯車には小さなハンドルレバーなどを連結して調節可能にします。

ハンドルレバーに組み込んだ1つの歯車で2本のシャフトを動かせば、2本のシャフトが互いに逆回転するので、その対応策を考えなければなりません。同じ方向に回転させるには、複雑な機構が必要になりますし、分解、修理等にも支障がでます。また、大きな歯車ユニットが上に乗るのは、重量配分的にも、見た目のバランス的にもいただけないので、逆回転を想定した構造にしなければなりません。課題が増えました。シャフト同士の位置関係は変わらないので、なんとかなりそうです。

(写真1) | シン・evolution4 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真1)

このような感じのユニットになりそうです(写真1)。さて、2つ目の課題は、上下移動する2本のローラーを回転させる仕組みの考察です。現在の固定式のユニットでは、各歯車を噛み合わせて回すようにしてありますが、近づいたり、離れたりする歯車を、常時噛み合わせて、なおかつ逆回転させなければなりません。間に歯車を加えるとすると、2つの歯車の追加が必要です。なおかつ、フレキシブルに動いて、常に歯車が噛み合うようにしなければなりません。私の頭では、考えが浮かびませんし、仮にできたとしても、ユニットが大きくなり、収拾がつかなくなります。また、今の歯車を活かすと、ローラー間のギャップ0mmが実現できません。

私の思惑では、ローラーギャップを0mm~50mm位の可変を考えているので、下のユニットを回転させることを捨て去り、上のユニットの回転のみで乗り切ろうと思います。リトグラフのローラープレスも下側のローラーのみで印刷されていますし。大丈夫だと思います。

一応、2大課題は解決策が出ました。これを基に、ユニット部分の設計に入ります。他の部分のこうさつ、設計は、このユニット設計等の後にします。

(写真2) | シン・evolution4 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真2)

これが、ローラーユニットの大まかな設計図です(写真2)。あとは、各パーツの入手とそれにあった設計図の作成です。

一気にやることが増えました。急がねば。

シン・evolution4 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真1) | シン・evolution4 - (株)和光 | 活版印刷研究所

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(写真2) | シン・evolution4 - (株)和光 | 活版印刷研究所

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