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平和紙業株式会社
紙と取り組むSDGs② -SDGsの考え方-

さて、SDGsの取り組みに企業として取り組もうとすると、何から始めればいいのか分からないものです。
環境に重点を置くのか、インフラ整備に重点を置くのか、それとも差別をなくすことに重点を置くのか、考え方は様々です。

先日、20年ほど前の、弊社の会社案内を見て、少し驚きました。
会社案内の最初のページに書かれていたのは、『「持続可能な発展」のために』と書かれていたのです。そして『自然の許す範囲で発想し活動する。私たち平和紙業は今、紙を通して「持続可能な発展」に寄与できる企業となることを目指し、行動を始めています。』と、まさにこの時代に言わなければならないことが書かれていたのです。(写真1〜3)

(写真1) | 紙と取り組むSDGs② -SDGsの考え方- - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(写真1)

(写真2) | 紙と取り組むSDGs② -SDGsの考え方- - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

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(写真3) | 紙と取り組むSDGs② -SDGsの考え方- - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(写真3)

紙の取扱いが社業でもある私たちは、紙の販売を通して、どうやったら社会に貢献できるかを考えることが大切だということに気づかされたのです。

そこで、弊社も悩みながら、SDGsへの取り組みを、以下の8つにまとめました。
1.「紙」という持続可能な素材を社会に提供します。
2.脱プラスチックを視野に入れた機能素材を積極的に市場展開します。
3.事業運営に関わる、エネルギー使用の効率化をはかります。
4.環境に配慮した物品購入、公正な調達を行います。
5.誰もが働きやすい職場を作り、ワーク・ライフ・バランスの向上を目指します。
6.学びの機会を増やし、スキルアップを促します。
7.社会貢献を視野に入れたESG投資を行っていきます。
8.国内外で様々なパートナーシップの輪を広げていきます。

まず最初に、「紙」という持続可能な素材を社会に提供することが、どのようにSDGsの理念と合致するのかですが、よくいただく質問に、SDGsに合致した紙はありますか、もしくは、どんな紙ですかと言ったものがあります。
残念ながら、SDGsの目標や、ターゲットの中に、求められる具体的な紙の定義は、どこにも書かれていません。

私たちは先ず第一に、次のように答えるようにしています。

そもそも木は成長する過程で二酸化炭素を吸収し、温室効果ガス削減に寄与しています。
吸収された二酸化炭素は木の体内に固定化され、その繊維は紙の原料になります。
紙は自然の恵みを効率的に利用すると同時に、地球環境と寄り添いながら作られています。

紙は、私たちのもとで使われ、その後は古紙として回収され、再び紙に戻ります。
つまり紙はサスティナブル(持続可能)であると同時に循環型素材だということができます。

また、焼却されても、カーボンニュートラルの考え方から、二酸化炭素の増加にはつながりませんし、自然界に放置されても、いずれ分解し土へと戻ります。

紙はまさしく環境に配慮した素材ということができます。

今、地球環境に対する警鐘が鳴らされています。地球温暖化に伴う気候変動や、水や資源の濫用、廃棄物や化学物質による汚染、マイクロプラスチックによる海洋汚染など、深刻な状況になりつつあります。
こうした中、紙を効果的に使うことは、温暖化や、廃棄物、マイクロプラスチックによる海洋汚染などの諸問題に対する一助となるものと考えています。

つまり、再生紙だとか、非木材紙だとか、森林認証紙だとかの以前に、「紙」そのものが、持続可能で、循環型素材であることを、是非認識してほしいのです。

そして、こうしたことを大前提として、例えば『再生紙』は、「12-5 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。」に合致するのではないか、『非木材紙』は、「12-2 2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。」に合致するのではないかと、ある意味拡大解釈をして、そのターゲットの意味を読み解いていくことが必要になってくるのです。

従って、そのターゲットの意味を、どう解釈するかは、考え方次第と言ってもいいかもしれません。
SDGsの考え方は、それを実行しようとする企業や個人の、前向きな解釈に支えられていると言ってもいいのです。

次回はこうしたSDGsへの取り組みの解釈の仕方などについて書かせていただきます。

(写真1) | 紙と取り組むSDGs② -SDGsの考え方- - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(写真1)

(写真2) | 紙と取り組むSDGs② -SDGsの考え方- - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(写真2)
(写真1、2)20年ほど前の弊社会社案内。
大阪のグラフィックデザイナー三木健氏のデザインです。
植物のDNAを受け継ぐ「紙」の存在と役割を、素敵なグラフィックで表現していただいています。

(写真3) | 紙と取り組むSDGs② -SDGsの考え方- - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(写真3)この会社案内のトップページに書かれた言葉。
既にこの頃から、「持続可能性」に注目し、持続可能な紙とは何かを、模索していることが分かります。