(株)和光
活(い)きた版 「箔押しその6」
前回は、全面箔押しをして転写されない部分を確認して調整途中で終わってしまいました。
活版WESTを見学してリフレッシュできたはず?なので、再挑戦です。
プラットフォームや天板の変更を考えていたのですが、せっかくここまで作製したのですから、この状態でできるところまでやってみたいと思います。(この判断が、後々大変なことになります。)
天板の印圧調整をして、再出発です。
う〜ん、まだまだです。(写真1)
なんとかここまで調整ができました。(写真2)
それでは、文字で箔押ししてみます。だんだんトラウマになってきました。
箔フィルムをめくるのが、とても怖いです。(写真3)
残念な結果です。全面箔押しがあそこまでできたのに、なぜか文字になるときれいに転写されません。(写真4)
以前からですが、気になっていたことがあります。それは、上下や左側の印圧が強くかかっている所が箔転写されていないことです。(写真5、6)
印圧が強いのは問題ないと考えていたので、深く考えていませんでしたが、全面箔押しがある程度出来て、文字箔押しになると転写されないとなると、全面箔押しと文字箔押しの違い、つまり印圧が問題になります。文字箔押しと全面箔押しを比べると、紙に対する圧力のかかり方が、文字箔押しの方が強くなります。そこで、試しに厚みの薄い紙で箔押しをしてみます。
紙が薄くなった分、印圧が下がったので、箔転写される範囲が広がりました(写真7)。印圧が低かった所は、少しですが綺麗になっています。どうやら、印圧が強すぎても箔は転写されにくい様子です。適度で均等な印圧が必要です。
前回からですが、上下と左部分の転写がよくありませんので、均等な印圧調整まだまだ必要です。また、熱源が中央にあり、上下部分は熱源から離れていますし、固定用にアルミレートを延長しているので、その部分の放熱も影響しているのかもしれません。
残念ながら、天板が破損してしまったので、今回はここまでです。
今後の修正点をまとめてみます。
1.天板を新調…もっとやりやすい物にします。
2.アルミプレートの形状変更…大きさを小さくして、熱を集中させます。
3.熱源の変更…他に良い物があれば、変更します。
4.印圧の均等化…これがお手製一番大変かもしれません。
もともとのコンセプトが「レタープレスコンボで安価に箔押し」なので、できるだけ安価にしたいと思います。