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(株)和光
新プラットフォームver.2構想3

前回は、ターミナル部分のモックアップ作成で終わりました。今回は、カット用図面を作成します。
ターミナル筐体は、MDFを(有)日伸製作所のレーザーを使ってカットして組み上げるので、MDFの厚みを計算して、内部寸法が合うようにデータを作り替えます。これが、50歳手前の頭には、結構負荷がかかります。メモ用紙に書き留めながらの作業です。検算しながらの作業で、かつ、各パーツを噛み合わせる部分の設計もします。頭がパンクしそうになりました。歳はとりたくありませんね。何度もやり直して、やっと出来上がりました。(写真1)

(写真1) | 新プラットフォームver.2構想3 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真1)

これで、カット行程に進めると思いきや、(有)日伸製作所より待ったの返事が返ってきました。そうです。レーザーカットは、カット後に、レーザーの厚み分、ギャップ(隙間)ができあがります。そのため、あの図面から、もう一度作り替えなければならないのです。しかも、実際、組上げてみての修正も必要になりそうです。特に、今回のデザインの特徴である傾斜部分が一番問題が発生しそうとのこと。「くるくる版画博覧会」までの日程がタイトになっており、各装置との配線や、色々なテストがまだなので、急遽、シンプルデザインに変更となりました。(写真2)

(写真2) | 新プラットフォームver.2構想3 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真2)

急ごしらえで、線だけになってしまいました。これからの行程は、(有)日伸製作所にお願いして、仕上がりを待つ事にしました。出来上がってきた本図面がこちらです。(写真3)

(写真3) | 新プラットフォームver.2構想3 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真3)

すばらしいです。安定用に底面部分は大きくなってます。私にはないアイデアで脱帽です。完成を待つ間に、配線を考えようと思っていたのですが、ここで大問題が発生しました。ずっと待っていたカートリッジヒーターが到着しません。問い合わせると、「お届け予定が過ぎておりますので、返金処理致します。」と一択のご返事。発注時期が早かったのと、コスト削減、そして、上手くいく絶対的な確証がなかったので、某アジアサイトで購入したのですが、これが仇となりました。今からすぐ別に発注しても、時間がかかりそうです。配線や発熱テストもしなければならない中、藁にもすがる思いで、カートリッジヒーターを教えていただいた方に連絡しました。すると、「カートリッジヒーターなら、いっぱいあるから、お分けしますよ。」とのこと。神は存在しました。助かりました。最敬礼です。

さっそく引き取らせて頂き、ネットで調べながら配線を設計しました。義務教育レベルの電気配線知識しかないので、できるだけコピペ形式で夜なべしながら配線しました。ホッとする暇もなく発熱テストを実施しました。(写真4)

(写真4) | 新プラットフォームver.2構想3 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真4)

緑の数値が設定温度、赤の数値がセンサーが測定した温度です。うまくいきました。この状態で保たれています。115℃になるまでの時間は、4分でした。温度センサーが熱源に近すぎるので、実際はもう少し時間が伸びそうですが、今までとは比べ物になりません。しかも、一定に保たれますし、温度もわかります。あまりのうれしさに、画像がブレてますし、トリミングも無茶苦茶です。報道写真みたいですね。
これで、やっと一段落です。次回は、ターミナル筐体の中に入れ込む作業からスタートです。

(写真1) | 新プラットフォームver.2構想3 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真1)

(写真2) | 新プラットフォームver.2構想3 - (株)和光 | 活版印刷研究所

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(写真3) | 新プラットフォームver.2構想3 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真3)

(写真4) | 新プラットフォームver.2構想3 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真4)