株式会社 オオウエ
活版印刷と和紙「活版印刷で表現できるシャープな線の事例」
和紙問屋の大上です。
今回も、自社商品から、活版の技の見える物をご紹介したいと思います。
前回は、活版印刷のベタが面白い!という話でした。
カスレが出て、ムラ感があって、どっちかというと不均一が故の美しさです。
では、活版ではシャープさは手に入らないのか。
いえいえ、全くそんなことはありません。
あくまでベタでの話です。
今回は、とても細かい線のものをご紹介します。
和紙の素材はひなたという伊予和紙です。
・あみだくじ
解く人を遭難させてしまうような、遊び心のあるポチ袋。
とても細やかなデザインを活版で表現しています。
・QRコード
きっちりケータイで読み取れます。
12個の占いが入っていて盛り上がります。
とても細かいイメージですが、きっちり再現できています。
・指紋
これは、難しいかなあと思っていたのですが、しっかり表現してくれました。
あまりに精度が高いので、この時代にちょっとまずいデザインだなあと思っています。
おそらく日本で唯一の指紋柄のポチ袋です。
・カモフラージュ
水滴が落ちたところに、福沢諭吉さんの顔が出てくるという体の印刷。
これも細かくて、よくお札の表現を捉えていますね。
活版印刷の可能性、まだまだありそうです!