株式会社 オオウエ
海外における和紙の今後
どうもこんにちは、株式会社オオウエの大上です。
今月号にて、私のコラムは終了させていただきます。
長らくご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
入社前に、世界に和紙の魅力を伝えたい、という想いがあり、入社後も数々の職人さんに出会う中で、この人たちの素晴らしい紙を、たくさんの人に伝えたい、と思ってやってきました。
でも、一方向だけで、こちらが自己中心的に和紙の魅力をまくしたてても、使う人のことを考えないと、的外れになってしまうということを学びました。
そこで、一度海外に身を置いてみて、外国の方と生活をする中で、日本の和紙を客観視し、そのうえで伝える方法を学びたいと思ったのです。
和紙というのは、現状では使い手によって定義が異なります。
博物館で修復をする人にとっては、薄くて強靭で長持ちするものが良い和紙。
絵を描く人にとっては、その画材が映えるような紙がよいもの。
印刷屋さんにとっては、価格的に手ごろで、印刷が可能で、風合いがそこそこ良いものが良い和紙。
ならば、海外の「どんな人」というところが、もっとわかっていないと、ただ海外海外と唱え続けても、響きません。
しっかりと勉強して、さらなる和紙発展のための力を身に着けて、また皆様にお伝えが出来るようにしたいと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。