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平和紙業株式会社
環境と紙(その3)

SDGs(エスディージーズ)って、聞いたことありますか?
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称のこと。

2015年9月、国連本部において日本を含む193の加盟国の合意のもと、2016年から2030年までの長期目標として採択され、17の目標と169のターゲットが掲げられています。
SDGsは「誰一人取り残さない-No one will be left behind」世界の実現を理念としており、国はもちろんのこと、人材・技術・資金を持つ企業による貢献が期待されています。

SDGs サークル | 環境と紙(その3) - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

SDGs カラーホイール:昨今、背広の襟にこのマークのバッジを付けた人を見かけませんか?
企業がSDGsの取り組みに参加していることを、表明しているバッジです。
SDGsの定める17の目標を17色のサークルで表したものです。

SDGs ロゴ | 環境と紙(その3) - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

SDGs ロゴ:SDGsの17の目標をアイコン化したものです。
ちょっと注意して見回してみると、街中でもこのロゴを見かけることが多くなってきました。

日本では2016年に安倍首相を本部長とする「SDGs推進本部」の設置が閣議決定され、政府主導によるアクションプランが取りまとめられました。

昨今、多くの企業がこの取り組みに参加し始め、御多分に漏れず弊社もこの取り組みに参加することとなり、ほぼ一年がかりで、弊社の取り組み目標をまとめてきました。
とは言え、弊社は紙を扱う会社ですから、どうしても紙との関係を無視することはできません。
しかも、未だに「紙を使うと森林資源の枯渇に繋がります」といったマイナスのイメージを持っている方が多くいらっしゃるのも事実です。
SDGsがらみでネットを見ていた時、こんな記事を見つけました。JR東日本のSDGsへの取り組み内容で、「石灰石を主原料とした素材で作った名刺に置き換えることで「紙の削減」に取り組みます。」

紙を削減することのメリットは何なのでしょうか? 多分、紙の使用=森林破壊、紙の使用=水資源の無駄使いといった、思いがあったのではないでしょうか。

多くの方が誤解しているのは、「樹木は二酸化炭素を吸収し光を浴びて光合成し、酸素を放出し続けている」と思っていることです。 意外なことに、樹木が酸素を吸収して、二酸化炭素を排出している事実をご存知ない方が多くいらっしゃいます。
樹木も含め植物は、光合成により二酸化炭素を吸収し酸素を放出する一方で、私たち人間と同じように生きていくための呼吸もしていているので、酸素を吸収し二酸化炭素を放出しています。
ただし、光合成に使われる二酸化炭素量は呼吸から出る二酸化炭素量よりも多いので、差し引きすると樹木は二酸化炭素を吸収していることになります。

成長期の若い森林では、樹木は二酸化炭素をどんどん吸収して大きくなります。これに対して、成熟した森林になると、吸収量に対する呼吸量がだんだん多くなり、差し引きの吸収能力は低下していきます。従って、成熟した木は木材として活用し、新たに若木を植え、森林を活性化する必要があります。
SDGsの大きな考え方は、「持続可能」です。
木は植えて、育てて、伐って、再び植える。このサイクルがあってはじめて「持続可能」な森林となります。

林野庁HPより抜粋 | 環境と紙(その3) - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

林野庁HPより抜粋)

森林の木は、使わなければ森林自体の活性化が損なわれてしまうのです。
大げさかもしれませんが、紙の使用が森林を破壊するのではなく、使わない方が破壊する可能性があるということです。木を乱獲するのではなく、適正に計画的に使うことで、森林はたえず若々しさを保ち続けます。
まさに製紙産業はこの循環を保つことで、森林と寄り添いながら事業を営んでいます。

また紙は、焼却されても、カーボンニュートラルの考え方から、二酸化炭素の増加にはつながりませんし、自然界に放置されても、いずれ分解し土へと戻ります。

今、地球環境に対する警鐘が鳴らされています。地球温暖化に伴う気候変動や、水や資源の濫用、廃棄物や化学物質による汚染、マイクロプラスチックによる海洋汚染など、深刻な状況になりつつあります。
こうした中、紙を効果的に使うことは、温暖化や、廃棄物、マイクロプラスチックによる海洋汚染などの諸問題に対する一助となるものと考えています。

いわば紙はサスティナブル(持続可能)であり、尚且つ循環型の素材だということができます。

今こそ、持続可能な社会に向け、紙の存在と、その価値を見直す時期ではないでしょうか。

山手線SDGs 外観 | 環境と紙(その3) - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

山手線SDGs 外観:東京の山手線では昨年の10月から今年の1月末まで、SDGsのロゴデザインを使ったラッピング電車が運航しています。

山手線SDGs 内観 | 環境と紙(その3) - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

山手線SDGs 内観:外観だけでなく、内装も含めて、SDGsカラーでまとめられています。この車両は内回りと外回りそれぞれ1両づつ運航しています。

SDGs サークル | 環境と紙(その3) - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

SDGs サークル:昨今、背広の襟にこのマークのバッジを付けた人を見かけませんか?
企業がSDGsの取り組みに参加していることを、表明しているバッジです。
SDGsの定める17の目標を17色のサークルで表したものです。

SDGs ロゴ | 環境と紙(その3) - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

SDGs ロゴ:SDGsの17の目標をアイコン化したものです。
ちょっと注意して見回してみると、街中でもこのロゴを見かけることが多くなってきました。

林野庁HPより抜粋 | 環境と紙(その3) - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

林野庁HPより抜粋)

山手線SDGs 外観 | 環境と紙(その3) - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

山手線SDGs 外観:東京の山手線では昨年の10月から今年の1月末まで、SDGsのロゴデザインを使ったラッピング電車が運航しています。

山手線SDGs 内観 | 環境と紙(その3) - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

山手線SDGs 内観:外観だけでなく、内装も含めて、SDGsカラーでまとめられています。この車両は内回りと外回りそれぞれ1両づつ運航しています。