(株)和光
新プラットフォームver.2構想2
前回は、「くるくる版画博覧会」の様子をレポートしました。そこでお披露目となった、新プラットフォームVre.2の完成までをコラムに書こうと思います。
前回は、Ver.2に向けての問題点と、改善に向けた仕様変更を決めました。スタートから110℃に達するまでの時間短縮のため、熱源をカートリッジヒーターに変更。温度を一定に保つ温度管理のためにPID装置を使用。PID装置使用なので、プラットフォームとPID装置を別体式にする。そして、必要なパーツ調達をしたところで終わりました。
さて、続きです。PID装置、カートリッジヒーターは同時に発注したのですが、カートリッジヒーターは、なかなか手元に到着しません。到着を待ちながら、進めていきます。これが、後々大変な事件に発展するのですが、この時点では、まだ時間があるので、気がかり程度でした。
カートリッジヒーターの寸法等は、すでに分かっているので、組み込み待ちにすることにして、PID装置のターミナル部分に着手します。
寸法を測定し、格納するパッケージをデザインします。机の上に置いて操作するので、立っていても操作しやすく、また、別体にするにしても、レタープレスコンボキットと並べて使用するので、できるだけ小さくしたいものです。測定寸法と、中に入れるパーツ、そして、配線を考慮して、ぎりぎりのパッケージングをデザインしました。
四方から見た図面です(写真1)。これを基に、厚紙でモックアップを作って、収まるかどうか検証しなくてはなりません。そこで、厚紙カット用の展開図を作ります。(写真2)
頭のなかで、このパーツがこうきて、そうきて…と考えながら、作図していきました。結構頭を使います。
モックアップが出来上がりました(写真3)。必要なパーツを組み込んで、問題がないか検証します。配線はできてないので、配線をイメージして収まるのか検証しました。なんせ、電気関係については、素人なので、ネットで検索しまくり、配線を決めたので、少々不安です。
立って装置を触るので、操作盤を斜め上向きにし、LSIゲーム世代には、たまらないレイアウトになりました。トミーのスクランブルやバンダイのLFモビルスーツガンダム、クレイジークライム。懐かしいですね。
配線等は自分を信じることにして、厚みのあるMDFをカットして組み合わせるので、逆算しながら正式図面を作成します。これが、また頭を使う作業なので、苦労します。その模様は、次回にします。
本年は、ご愛読、誠にありがとうございました。「くるくる版画博覧会」では、読者の方にもお会いできましたし、ありがたい一年でした。
来年も、よろしくお願い致します。また、オーナメントをお待ちの方々、申し訳ありません。もう少々お待ち下さい。