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(株)和光
活(い)きた版 「箔押しその1」

今回は、箔押しのお話をいたします。

現在の紙器加工製品における箔押しと言われるものは、ホットスタンピングのことです。伝統技法である本金箔を使っての箔押しとは違います。
また、一般の印刷と違い、箔押しではメタリック感(金属の光沢)を表現することが出来ますので、光るという付加価値がプラスされます。

一般的な箔押しに必要なものは、箔・熱・熱を伝導する版・圧力です。
箔を転写したい物にのせ、接着剤を版からの熱で活性化させ、版の圧力で転写させます。

箔押しの図 | 活(い)きた版「箔押しその1」

箔押しの図 | 活(い)きた版「箔押しその1」

1.箔

ホットスタンピング箔は、ポリエステルフィルムに箔層を真空蒸着させたり、顔料を塗布し、それに接着剤がコーティングされています。

ホットスタンピング箔の表面 | 活(い)きた版「箔押しその1」

裏返してグレーに見えている所が接着層です。熱を加えないと粘着性が出ないので、今の状態ではサラサラです。

ホットスタンピング箔の裏面 | 活(い)きた版「箔押しその1」

箔の種類

・メタリック箔

箔と聞いて一番にイメージされる箔で、金や銀の光沢がある箔です。
アルミ等の光沢金属を真空蒸着させた箔で、金属の光沢を表現できます。

メタリック箔のリスト1 | 活(い)きた版「箔押しその1」

メタリック箔のリスト2 | 活(い)きた版「箔押しその1」

・顔料箔

いろいろな色顔料の塗工膜でできた箔です。
赤や黄、黒などの色があり、印刷と違って独特の風合いがあります。

顔料箔のリスト | 活(い)きた版「箔押しその1」

・ホログラム箔

見る角度によって柄が変化したり、発色が変わる箔です。レーザーで微細加工したエンボス版を使って箔の製造工程中にエンボスをかけ、乱反射させることによって柄が見えます。

ホログラム箔のリスト | 活(い)きた版「箔押しその1」

他に、ブラックライトを当てると発色する箔や、スクラッチカードなどに使うスクラッチ箔、導電する箔等色々な箔があります。

ホットスタンピング箔の表面 | 活(い)きた版「箔押しその1」

ホットスタンピング箔の裏面 | 活(い)きた版「箔押しその1」

メタリック箔のリスト1 | 活(い)きた版「箔押しその1」

メタリック箔のリスト2 | 活(い)きた版「箔押しその1」

顔料箔のリスト | 活(い)きた版「箔押しその1」

ホログラム箔のリスト | 活(い)きた版「箔押しその1」

2.熱

箔押しに必要な温度は、100〜150℃です。箔押し(焼印)専用装置には、ヒーターが組み込まれており、温度設定をすれば、その温度を保ってくれます。

3.版

熱を伝導する版にはやはり金属版が欠かせません。使用される金属版は、マグネシウム・亜鉛・銅・真鍮版です。耐熱性のある箔押し用樹脂版もありますが、箔押しには圧力もかけるので、金属版の使用率が高いです。
版とヒーターの接着は、ボンディングテープ(熱接着用両面テープ)を使用して接着します。

4.圧力

箔押し専用装置は、レバーを引くとヒーターが上下する仕組みになっています。版と箔転写物が接した後のレバーの引き具合で、圧力が調整できます。(あくまで感覚になりますが)

あと、重要なのは、プレスをかける時間です。時間が短い場合は、きれいに箔が転写されませんし、時間が長い場合は、箔のエッジ部分に余分な箔が残ります。(印刷でいうマージナルゾーンの様な現象が起こります。)この現象は、版の温度の高低によっても発生します。

私は、箔押し専用装置を持っておりませんので、レタープレスコンボで挑戦してみました。

レタープレスコンボを使っての箔押し | 活(い)きた版「箔押しその1」

レタープレスコンボを使っての箔押しの詳細は、次回をお楽しみに!

レタープレスコンボを使っての箔押し | 活(い)きた版「箔押しその1」