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生田信一(ファーインク)
癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」

癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

前回に引き続き、株式会社あたぼう(東京都日野市)の企画・販売する文房具をクローズアップします。今回紹介するのは「飾り原稿用紙」。

ここ数年、SNSの書写画像で「飾り原稿用紙」を見かけない日はないほどの人気ぶりです。さらに毎年、新作デザインやサイズの異なるアイテムを精力的に発表し続け、万年筆ブームやインク人気を支える文房具として順調にユーザー数を増やしています。

2022年夏、今までの常識を超えた円形の原稿用紙が発売され、ネットニュース・文具ファンの間で話題になりました。新製品情報を含めて「飾り原稿用紙」の商品ラインナップを一挙に紹介します。

癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

一文字一文字、手書きを愉しむ

飾り原稿用紙は株式会社あたぼうが企画、設計、販売する、飾り罫やカラー罫、イラストで彩られたデザイン性豊かな原稿用紙です。小中学校のときは書くことが苦手で、原稿用紙には良い思い出がなかったという同社の代表取締役の佐川博樹さん。大人になって「楽しく書くために、原稿用紙のまわりに飾りがついていたら良いのでは?」と思ったのが誕生のきっかけだったとか。くわしくはあたぼうのサイト、「飾り原稿用紙の誕生秘話」を参照。

飾り原稿用紙は、佐川さんが企画、前回ご紹介の「じゃばらんだ」を手がけたデザイナーのhoririumさんが設計、文具ライターの小日向京さんの監修により、製品化されています。

2015年に初めて、A4サイズ/20字×20行・400文字詰め、波抹茶(なみまっちゃ)や蔓葡萄(つるぶどう)などの4種類を発表(写真1)。翌2016年には碧翡翠(あおひすい)が第25回日本文具大賞デザイン部門グランプリを獲得し、ファンがぐんと増えます。その後、新作を継続的に発表、現在は定番のA4サイズ・全14種類のラインナップが揃っています。

(写真1) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真1)波抹茶(なみまっちゃ) 50枚入り・480円(税別)
2015年に初期シリーズ、A4サイズ/20字×20行・400文字詰め、波抹茶(なみまっちゃ)・黒雷公(くろらいこう)・桃雲流(ももうんりゅう)・蔓葡萄(つるぶどう)の4種類を発表。縦書きの原稿用紙といえば茶色のイメージだったが、こちらはナチュラルな緑の罫。和テイストのパターンが上品な印象。

(写真1) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真1)波抹茶(なみまっちゃ) 50枚入り・480円(税別)
2015年に初期シリーズ、A4サイズ/20字×20行・400文字詰め、波抹茶(なみまっちゃ)・黒雷公(くろらいこう)・桃雲流(ももうんりゅう)・蔓葡萄(つるぶどう)の4種類を発表。縦書きの原稿用紙といえば茶色のイメージだったが、こちらはナチュラルな緑の罫。和テイストのパターンが上品な印象。

飾り原稿用紙の魅力、徹底解剖

読書感想文や作文、レポートや卒業論文でお世話になった原稿用紙ですが、大人になるとすっかりご無沙汰。多くの方にとって懐かしい学用品ともいえるこの文具がなぜ、人気なのでしょうか。最新デザイン「赤青纂」(あかあおさん)にスポットを当てつつ、飾り原稿用紙の秘密を探っていきます。

デザインのテーマはレトロ調

飾り原稿用紙の全シリーズに一貫するテーマは「レトロ調」。たとえばこの「赤青纂」は、ドリルの丸付けや作文・感想文の赤入れなど学童文具としておなじみ、青赤の2色鉛筆がモチーフです(写真2)。周囲には色鉛筆や削りカスなどイラスト入り。罫線も右が青、左が赤と2色で印刷され、遊び心を感じさせる大人キュートなデザインとなっています。

(写真2) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真2)赤青纂(あかあおさん) 50枚入り・800円(税別)
赤青色鉛筆をフィーチャーした2021年11月登場の最新作。シリーズでは2作目のオフセット印刷・2色刷り。単色刷りのデザインと比べ価格がやや高めです。

文字カウントがしやすいマーク付き

日本語を書くのに特化し、文字を数えやすいのが原稿用紙。原稿用紙は江戸期より使われていたそうですが、明治中頃に活版印刷が普及し、印刷物を作る際に正確な文字数を把握する必要から、作家や記者がこれは便利と使い始めました。それがやがて市販されるようになり、大人から子どもまで広く使われるようになっていきます。

「飾り原稿用紙」はこうした本来の役割である文字数を数えやすいという機能面も大切にし、5文字・5行毎にマークがつけられています(写真3)。どのデザインにも工夫を凝らした小粋な目印があり、その違いを見るのも飾り原稿用紙を集めて、使う楽しみのひとつといえます。

(写真3) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真3)右上側のクローズアップ。5文字毎にチェックマーク、5行目は折れた芯が目印。

魚尾にもステキなアクセント

縦書きの一般的な原稿用紙の中心には罫のない空行があり、原稿を和綴じにするための目印として、魚の尾のような形をしたマーク「魚尾」(ぎょび)があります。飾り原稿用紙は、ここにも各テーマにちなんだモチーフが。「赤青纂」は上から5文字目、下から5文字目辺りに鉛筆の芯の断面が並んでいます(写真4)。

(写真4) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真4)赤青鉛筆の芯がキュートなセンターのアクセント。

用紙は小日向さん推しのキンマリSW

用紙も気持ちよく書けるよう、厳選されたもの。監修者の小日向さんは万年筆やインク、手書きを楽しむことにかけては第一人者で、原稿執筆でも万年筆と原稿用紙を愛用されています。あたぼうの公式サイトでは、小日向さんの原稿用紙の使用感について「書いたとき、インクを吸って、すこししわっとなる紙」が理想、と語っています。

さらにペンがよく走るような筆記感も持っている、そんな希望にフィットした用紙が現在飾り原稿用紙に使われている「キンマリスノーホワイト」でした。書いた原稿を束にしてたくさん持ち運ぶことを考え、斤量は薄めを選定されています。

キンマリスノーホワイトは上質紙の代表的なブランド。表面がコーティングされていないためインキを吸いやすい。紙自体の白色度(紙の白さの度合い)が高い。白色度・不透明度(紙が透けない度合い)のバランスが良い。反射が少ないため目にも優しいなどの特性から、書籍や冊子の印刷物などによく使われます。さらに筆記適正が高く、ボールペンや鉛筆などの手書きで文字が書き込める紙です。
※製紙メーカーでは筆記品質が保証されていない紙のため、万年筆他のインクによる滲みなどの筆記性能については品質の保証外とされています。またインクにより、裏抜けする場合もあるそうです。

ネーミングにもこだわりあり

各デザインのネーミングは、すべて漢字三文字で統一されています。原稿用紙の左下隅には、必ずネーミングと文字数が入っています(写真5)。

ネーミング担当は主に小日向さん。「赤青纂」はメインモチーフの名前に加え、文章を修正するために赤青鉛筆を使うことからイメージ、情報を集めまとめることを意味する「纂」の字をつけたそうです。

《そのほかの飾り原稿用紙の名称》
黒雷公(くろらいこう) 波抹茶(なみまっちゃ) 桃雲流(ももうんりゅう)
蔓葡萄(つるぶどう) 港煉瓦(みなとれんが) 碧翡翠(あおひすい)
金鶯錯(きんおうさく) 鋼導管(はがねどうかん) 蜜柑網(みかんあみ)
海洋巡(かいようめぐり) 櫻花眺(おうかながめ) 綾至極(あやしごく)
碧翡翠100文字(あおひすいひゃくもじ)※文字練習に最適な十字リード入り

(写真5) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真5)原稿用紙の左下隅には、ネーミングと文字数が入っています。

定番デザインを書写でチラ見せ

全14種類ある飾り原稿用紙のデザインは、どれも個性的で魅力的です。その中から筆者が持っている種類をご覧ください。飾り原稿用紙を初めて使う友人・知人に青空文庫などを使って書写をしていただいた画像を、書いてもらった感想とともにご紹介します(写真6〜9)。

(写真6) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真6)蜜柑網(みかんあみ) 50枚入り・800円(税別)
列車の旅のお供、網入り冷凍みかん。懐かしいモチーフを二色刷りで断ち切りいっぱいにレイアウト、初めて購入した飾り原稿用紙。魚尾までかわいい。
執筆してくださった方:80代・女性、英語・日本語教師。日々の日記や手紙にはセーラーの万年筆を愛用、普段テキスト執筆にはパソコンを使用。
感想:「原稿用紙はずいぶん久しぶり。今はこんなにかわいいい柄があるのね。みんなに見せたいから手紙に使いたい」

(写真7) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真7)蔓葡萄(つるぶどう) 50枚入り・480円(税別)
大人ガーリーな葡萄柄の飾り罫、シックなパープルが印象。初期4作品の中で人気も高いとか。
執筆してくださった方:50代・女性、大学の講座を受講中。
感想:「レポートを原稿用紙で提出したばかり。デザインも書きやすさも◎なこの原稿用紙で書けばよかった」

(写真8) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真8)鋼導管(はがねどうかん)50枚入り・480円(税別)
ガス・水道の配管をイメージ。配管のプロも感心したという精緻で骨太なデザイン。
執筆してくださった方:50代・女性、会社経営。学生時代よりシェーファーやモンブランなどの万年筆を愛用するヘビーユーザー。
感想:「リアルなデザインが一目で気に入りました。自己表現としてカラーインクを楽しむ、という今の時代を感じさせる文具」

(写真9) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真9)柑檸緑(かんねいろく)クロスカラーデザイン
定番デザインで色が違うのがクロスカラー。ライムをイメージさせる柄が爽やか。2022年2月に発売、数量限定のため現在は販売中止。再販リクエスト次第で復活する可能性もあるかも?
執筆してくださった方:50代・女性、貿易事務、文具の企画も担当。プチプラの万年筆を愛用中。
感想:「色々なインクで書く楽しいとイメージできる原稿用紙。封筒や本のカバーにも使いたい」

(写真2) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真2)赤青纂(あかあおさん) 50枚入り・800円(税別)
赤青色鉛筆をフィーチャーした2021年11月登場の最新作。シリーズでは2作目のオフセット印刷・2色刷り。単色刷りのデザインと比べ価格がやや高めです。

(写真3) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真3)右上側のクローズアップ。5文字毎にチェックマーク、5行目は折れた芯が目印。

(写真4) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真4)赤青鉛筆の芯がキュートなセンターのアクセント。

(写真5) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真5)原稿用紙の左下隅には、ネーミングと文字数が入っています。

(写真6) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真6)蜜柑網(みかんあみ) 50枚入り・800円(税別)
列車の旅のお供、網入り冷凍みかん。懐かしいモチーフを二色刷りで断ち切りいっぱいにレイアウト、初めて購入した飾り原稿用紙。魚尾までかわいい。
執筆してくださった方:80代・女性、英語・日本語教師。日々の日記や手紙にはセーラーの万年筆を愛用、普段テキスト執筆にはパソコンを使用。
感想:「原稿用紙はずいぶん久しぶり。今はこんなにかわいいい柄があるのね。みんなに見せたいから手紙に使いたい」

(写真7) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真7)蔓葡萄(つるぶどう) 50枚入り・480円(税別)
大人ガーリーな葡萄柄の飾り罫、シックなパープルが印象。初期4作品の中で人気も高いとか。
執筆してくださった方:50代・女性、大学の講座を受講中。
感想:「レポートを原稿用紙で提出したばかり。デザインも書きやすさも◎なこの原稿用紙で書けばよかった」

(写真8) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真8)鋼導管(はがねどうかん)50枚入り・480円(税別)
ガス・水道の配管をイメージ。配管のプロも感心したという精緻で骨太なデザイン。
執筆してくださった方:50代・女性、会社経営。学生時代よりシェーファーやモンブランなどの万年筆を愛用するヘビーユーザー。
感想:「リアルなデザインが一目で気に入りました。自己表現としてカラーインクを楽しむ、という今の時代を感じさせる文具」

(写真9) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真9)柑檸緑(かんねいろく)クロスカラーデザイン
定番デザインで色が違うのがクロスカラー。ライムをイメージさせる柄が爽やか。2022年2月に発売、数量限定のため現在は販売中止。再販リクエスト次第で復活する可能性もあるかも?
執筆してくださった方:50代・女性、貿易事務、文具の企画も担当。プチプラの万年筆を愛用中。
感想:「色々なインクで書く楽しいとイメージできる原稿用紙。封筒や本のカバーにも使いたい」

サイズ違い、デザイン違いのシリーズもあり

飾り原稿用紙のメインはA4サイズですが、同じデザインでサイズと文字数が異なる、A5サイズ・ふたふで箋も定番商品となっています(写真10〜13)。

ひとふで箋よりもう少し書きたいときに「ふたふで箋」

「ふたふで箋」のサイズは171×168mm、20字×10行・200字文字詰め。一筆箋2枚分のサイズで、書写や手紙用にもぴったり。デザインは飾り原稿用紙をアレンジした波抹茶、蔓葡萄、碧翡翠、金鶯錯の全4種類。別売で、セット使いのできるふたふで箋用封筒(176×90mm)もあります。

(写真10) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真10)ふたふで箋 金鶯錯(きんおうさく) 30枚入り・370円(税別)
錯視のパターンをモチーフにした繊細なデザインに加え、色々なインクと相性が良いと評判の罫の色もポイントです。
執筆してくださった方:川口理紗さん・小学5年生
感想:「聖書の名から好きな聖句を書きました。柄がきれいで、1マスの大きさがちょうど良くて書きやすかったです」

(写真11) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真11)ふたふで箋 金鶯錯(きんおうさく)
執筆してくださった方:川口安理さん・小学3年生。
感想:「学校でも書写はするけれど、ちょっと特別な感じでドキドキ。用紙の柄が今までにないもので、書いていて楽しかった」

(写真12) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真12)ふたふで箋 クロスカラー 水翡翠(みずひすい)
碧翡翠のスペシャルバージョン「水翡翠」。キンマリーSWではない用紙を使用しています。数量限定のためなくなり次第販売中止。
執筆してくださった方:川口由美子さん。万年筆を新調して二人のお子さんと書写に挑戦。
感想:「子どもの頃、この原稿用紙があったらよかったのに!ふだんはパソコンで書いていますが、万年筆と手書きの良さを実感しました」

手帳にはさんで使えるA5サイズ

A5サイズ、210×148mm、20字×10行・200文字詰め。バインダーやシステム手帳にはさみやすく、書写や便箋としても使いやすいサイズです。蔓葡萄、碧翡翠、港煉瓦、金鶯錯の全4種類、30枚入り・各370円(税別)。

(写真13) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真13)飾り原稿用紙A5 碧翡翠(みどりひすい)30枚入り・370円(税別)
2016年日本文具大賞グランプリ受賞のA5バージョン。カワセミと川の流れを表現した人気の高いデザイン。
執筆してくださった方:50代・女性、書籍・ブックデザイナー、料理研究家。
感想:「用紙のデザインも色も良いし、インクとの色合わせも魅力的。インク沼にはまる気持ちがわかった」

どこから書く?何を書く? まるふで箋

2022年8月、大胆なアイデアを製品化した飾り原稿用紙のニューカマー「まるふで箋」がデビュー(写真14)。直径140mm、桃色罫の焼網壹、緑罫の焼網貮の2種類です。この原稿用紙がぴったり入る封筒もあります。

・焼網壹(やきあみいち):「桃雲流」と同じ色の桃色罫。センターから放射状にマスが並んでいる個性的なデザインで、中心が空いているのがポイント。魚尾は懐かしの形。
・焼網貮(やきあみに):「波抹茶」と同じ色の緑罫。縦書きのマスはフレームに近い位置にくると変形してくる。魚尾にはネーミングにちなんで魚の開きとお餅入り。

(写真14) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真14)まるふで箋 焼網壹(やきあみいち)各50枚入り、620円(税別)
まるふで箋 焼網貮(やきあみに)各50枚入り、620円(税別)
まるふで箋1・2パック 各50枚・計100枚入り、1300円(税別) ※1000個限定

あたぼうショッピングサイトのご案内

飾り原稿用紙はA4、A5、ふたふで箋、まるふで箋のほかに封筒やハガキ、メモ帳などもあります(写真15・16)。すべて下記のネットショップで購入できます。

あたぼうショッピングサイト:https://slidetecho.ocnk.net/

(写真15) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真15)

(写真16) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真16)
(写真15、16)飾り原稿用紙はA4・14種類、A5、ふたふで箋、まるふで箋のほかに封筒やハガキ、メモ帳など。

 

デジタルデバイス百花繚乱。効率を求めることだけが心地良いとは限りません。好みの紙に、好みのペン、好みの色のインクで書く。実務や仕事とはフェーズの異なる「書く」という、癒しの体験を盛り上げるのが飾り原稿用紙です。好きなデザインを集めて、眺めて、罫のイメージで書写や作品を書くのもよし。何かを作ってもよし。ハネや止めを意識しながら、一文字一文字、文字を綴る。書き味やインクの色、紙の質感などを味わいつつ、原稿用紙に文字をしたためるのもステキな体験ではないでしょうか。

では、次回をお楽しみに!

(TEXT:酒井さより、編集:生田信一)

(写真10) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真10)ふたふで箋 金鶯錯(きんおうさく) 30枚入り・370円(税別)
錯視のパターンをモチーフにした繊細なデザインに加え、色々なインクと相性が良いと評判の罫の色もポイントです。
執筆してくださった方:川口理紗さん・小学5年生
感想:「聖書の名から好きな聖句を書きました。柄がきれいで、1マスの大きさがちょうど良くて書きやすかったです」

(写真11) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真11)ふたふで箋 金鶯錯(きんおうさく)
執筆してくださった方:川口安理さん・小学3年生。
感想:「学校でも書写はするけれど、ちょっと特別な感じでドキドキ。用紙の柄が今までにないもので、書いていて楽しかった」

(写真12) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真12)ふたふで箋 クロスカラー 水翡翠(みずひすい)
碧翡翠のスペシャルバージョン「水翡翠」。キンマリーSWではない用紙を使用しています。数量限定のためなくなり次第販売中止。
執筆してくださった方:川口由美子さん。万年筆を新調して二人のお子さんと書写に挑戦。
感想:「子どもの頃、この原稿用紙があったらよかったのに!ふだんはパソコンで書いていますが、万年筆と手書きの良さを実感しました」

(写真13) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真13)飾り原稿用紙A5 碧翡翠(みどりひすい)30枚入り・370円(税別)
2016年日本文具大賞グランプリ受賞のA5バージョン。カワセミと川の流れを表現した人気の高いデザイン。
執筆してくださった方:50代・女性、書籍・ブックデザイナー、料理研究家。
感想:「用紙のデザインも色も良いし、インクとの色合わせも魅力的。インク沼にはまる気持ちがわかった」

(写真14) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真14)まるふで箋 焼網壹(やきあみいち)各50枚入り、620円(税別)
まるふで箋 焼網貮(やきあみに)各50枚入り、620円(税別)
まるふで箋1・2パック 各50枚・計100枚入り、1300円(税別) ※1000個限定

(写真15) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真15)
(写真15、16)飾り原稿用紙はA4・14種類、A5、ふたふで箋、まるふで箋のほかに封筒やハガキ、メモ帳など。

(写真16) | 癒しの手書き体験を盛り上げる─「飾り原稿用紙」 - 生田信一(ファーインク) | 活版印刷研究所

(写真16)

株式会社あたぼう

株式会社あたぼう

2009年設立、東京都日野市、代表取締役・佐川博樹氏。経営コンサルティング、IT導入コンサルティングのほか、時間管理や文具業界にも造詣が深く、オリジナルのスライド手帳やリフィル、飾り原稿用紙(「碧翡翠」は2016年日本文具大賞デザイン部門グランプリ)など個性的な文房具の開発・販売を行っている。

住所:〒191-0052 東京都日野市東豊田1-53-16
URL:https://www.slide-techo.com
電話:070-5567-8172
mail:文房具に関するお問い合わせ info@slide-techo.com
   経営コンサルティングに関するお問い合わせ hiroki@sagawa.biz

株式会社あたぼう