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平和紙業株式会社
紙のサイズとレターヘッド

前回、紙のサイズのA列、B列について軽く触れましたが、ヨーロッパでのレターサイズは、A4サイズが一般的です。通常レター(letter)には、手紙とか、公文書の意味があり、公文書としてのレターには、必ずレターヘッドが添えられることになっています。
レターヘッドとは、文字通り、公文書の一番最初の1枚に、企業名、企業ロゴ、連絡先などが記載されたもので、その文書が正式な文書であることを示す役割があります。

また、レターヘッドには、公文書としての品格を持たせるため、レイド(簾の目)柄や、ウォーターマークと呼ばれる、透かし柄を入れた用紙などが使用されることが多いのも特徴です。
レターヘッドの次の頁からは、企業名やロゴだけを控えめに刷り込んだものを使用するのが一般的で、これらの用紙を、レターヘッド用紙と呼んでいます。

レターヘッドの文化は、ヨーロッパを中心に広く扱われていて、イギリスでは、1916年以降に設立された会社は、取締役の氏名、法人登記番号 (registration number)、登記所の名称などをレターヘッドに明記することになっているようです。

こうしたレターヘッド用紙を「Conqueror(コンケラー)」ブランドとして、長く作り続けていた、イギリスの製紙メーカーアルジョウィギンス社(Arjo Wiggins)が、2022年にイギリスの主要国内工場(ストニーウッド工場、チャータム工場)が管財人の管理下となり、弊社取り扱いのアルジョ・ウィギンス社の製品は、工場における生産及び出荷が停止され、弊社からの販売は手元にある在庫からのみという状況となってしまいました。

あれから2年、「コンケラー」の主要ブランドを、欧州のアンタリス社(ANTALIS)が取得し、海外の主要メーカーにおいて、このブランドを継承。これまでの商品と同等の商品の生産を行い、再販のご要望の大きかった、「コンケラーブランド」が、「コンケラーレイドN」「コンケラーウーブN」「コンケラーCX22N」として戻ってきました(写真1)。

(写真1) | 紙のサイズとレターヘッド - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(写真1)「コンケラーレイドN」「コンケラーウーブN」「コンケラーCX22N」を収録した見本帳も出来上がりました。是非お手に取って、ご覧いただきたいと思っています。

「コンケラー」は100を超える国々で高い評価を得ているトップブランドです。
世界の名だたる企業やホテルが、レターヘッドや封筒、名刺などのコーポレートステーショナリーとしてコンケラーを採用してきました。
伝統の灯を消すことなく、継承されることになったわけです(写真2)。

(写真2) | 紙のサイズとレターヘッド - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(写真2)1888年に英国で誕生したコンケラーは、あらゆる国々においてトップブランドとして高い評価を得てきました。世界の名だたる企業が、コーポレートステーショナリーとしてコンケラーを採用しています。このたび、品質はそのままにコンケラー“N”としてリニューアルいたしました。

「コンケラーレイドN」は、伝統的なレイド(簾の目)柄、「コンケラーウーブN」は、スムーズな肌合い、「コンケラーCX22N」は、レーザー、インクジェットプリンターなどのオンデマンド出力にも適しています。
また、それぞれ100g/㎡の厚みには、ウォーターマーク(透かし柄)を入れており、指定の方法で断裁すると、A4サイズの定位置にマークが納まるよう設計されています(写真3)(図1・2・3)。
その他の厚みは、国際規格のB列に対応した720×1020㎜の寸法となり、A4サイズ(210×297㎜)が6枚、国際規格のB5サイズ(176×250㎜)が8枚作れるサイズです。

(写真3) | 紙のサイズとレターヘッド - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(写真3)コンケラーシリーズの100g/㎡には、ウォーターマーク(透かし柄)が入っています。品格のある紙にふさわしい意匠です。

(図1) | 紙のサイズとレターヘッド - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(図1)
(図1〜3)それぞれの用紙で、指定の寸法で断裁すると、A4サイズの特定の場所にウォーターマーク(透かし柄)が入るように設計されています。

(図2) | 紙のサイズとレターヘッド - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(図2)

(図3) | 紙のサイズとレターヘッド - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(図3)

さて、ヨーロッパを中心にしたレターヘッド用紙はA4サイズが中心となっていますが、一方北米(アメリカ、カナダ、メキシコ)では、レターサイズと呼ばれるものが、書簡用紙のサイズとして定着しています。
レターサイズの寸法は、8.5×11インチ≒215.9×279.4㎜です。

A4サイズ(210×297㎜)に比べると、若干巾が広く、長さが短いサイズです(図4)。
レターサイズは、国際規格ではなく、あくまで北米のローカル規格(日本のB列と同様)です。
レターサイズも公文書に使用されるケースが多く、レターヘッド用紙同様に、ウォーターマーク(透かし柄)の入ったものが、多く使われているようです。

(図4) | 紙のサイズとレターヘッド - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(図4)A4サイズとレターサイズを比べると、レターサイズの方が、少しずんぐりとした形状です。微妙な違いですが、プリンターの設定にも「Letter 8×11.5」の設定がちゃんと用意されています。

単純にレターサイズと言うと、ヨーロッパではA4サイズ(210×297㎜)を指し、北米では215.9×279.4㎜のサイズを指すことになり、ちょっとややこしい感じにはなりますが、使い分けが必要です。

昨今、メールやラインでのやり取りが増える中、手書きの手紙を出す機会は減っていることでしょう。
社内の文書も、出力が中心となっていますが、挨拶状、案内状をはじめ、書面を利用する際には、企業の顔として相手に届ける紙にも、是非心配りをお願いしたいものです。

レターヘッド用紙は、文面と同時に、送り手心の心も同時に届けることが出来るものだと思います。
ここぞと言う時には、是非ご活用ください。

「コンケラーレイドN」「コンケラーウーブN」「コンケラーCX22N」の詳細はこちら

「コンケラーレイドN」
https://www.heiwapaper.co.jp/products/details/3230030.html

「コンケラーウーブN」
https://www.heiwapaper.co.jp/products/details/3230040.html

「コンケラーCX22N」
https://www.heiwapaper.co.jp/products/details/3230050.html

(写真1) | 紙のサイズとレターヘッド - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(写真1)「コンケラーレイドN」「コンケラーウーブN」「コンケラーCX22N」を収録した見本帳も出来上がりました。是非お手に取って、ご覧いただきたいと思っています。

(写真2) | 紙のサイズとレターヘッド - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(写真2)1888年に英国で誕生したコンケラーは、あらゆる国々においてトップブランドとして高い評価を得てきました。世界の名だたる企業が、コーポレートステーショナリーとしてコンケラーを採用しています。このたび、品質はそのままにコンケラー“N”としてリニューアルいたしました。

(写真3) | 紙のサイズとレターヘッド - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(写真3)コンケラーシリーズの100g/㎡には、ウォーターマーク(透かし柄)が入っています。品格のある紙にふさわしい意匠です。

(図1) | 紙のサイズとレターヘッド - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(図1)

(図2) | 紙のサイズとレターヘッド - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(図2)

(図3) | 紙のサイズとレターヘッド - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(図3)

(図1〜3)それぞれの用紙で、指定の寸法で断裁すると、A4サイズの特定の場所にウォーターマーク(透かし柄)が入るように設計されています。

(図4) | 紙のサイズとレターヘッド - 平和紙業株式会社 | 活版印刷研究所

(図4)A4サイズとレターサイズを比べると、レターサイズの方が、少しずんぐりとした形状です。微妙な違いですが、プリンターの設定にも「Letter 8×11.5」の設定がちゃんと用意されています。