株式会社 オオウエ
ドイツのグムンドに行ってきました
皆さまこんにちは、株式会社オオウエの大上です。
先回までoffについて書いていましたが、今回はちょっと横道にそれます。
本日まで、ドイツに行っておりました。
ペーパーワールドという世界最大級の紙モノ見本市に参加しておりました。
それで、1日だけ会場を抜け出して、憧れのグムンドに行ってまいりました。
グムンドというと、日本では竹尾さんが代理店となっていますので、ご存知の方も多いと思います。
製品では、伊東屋さんが多く取り扱っています。
規模は中堅くらいの紙メーカーなのですが、アカデミーショーの授賞式で使われる封筒の紙を作ったり、BMWなど、名だたるブランドのカタログに採用されたりと、異彩を放っています。
グムンドは、ミュンヘンからさらに電車で1時間ほどの山間にあります。
風光明媚な場所で、ドイツ人にはトレッキングスポットとして人気のようです。
美しい水が流れる川の脇に、工場があります。
やはり美しい水が美しい紙を作るのですね。
残念ながら工場は見学できなかったのですが、ショップが併設されています。
やはりドイツ、ハイデルが鎮座し、たくさんの紙製品が並んでいました。
活版のものもたくさんあります。
価格はどれも、びっくりするようなもので、相場観でいくと、日本の1.5倍から2倍というイメージです。
ヨーロッパは原価積み上げで価格を付けるのではなく、提供できる価値を基準にするというのはよく聞くことですが、それを目の当たりにしました。
コットンを使用した紙や、透明なもの、耳付きの紙、美しい色紙など、どれも高級感があふれていました。
結婚式の招待状や、赤ちゃんの誕生カード等、特別なシーンを彩るものとして愛されているのが伝わります。
グムンドで聞いたわけではないのですが、展示会で、デュッセルドルフで活版印刷所を営む日本人の方にお会いしました。
曰く、アメリカのニューヨークで活版印刷の味を活かした商品が10数年前にリバイバルされました。
その数年後に、ドイツや日本にもそのムーブメントがおこったそうです。
ハイデルの故郷ではありますが、凹凸を特徴とする活版印刷のトレンドは、ニューヨーク発なんですね。
和紙も、その価値をブランドとしてお見せして、世界の方が使いたくなるようにしていきたいと心に誓った訪独でした。