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(株)和光
足跡6

前回は、テスト結果を見ての、修正内容を考察しました。大まかなデータは作成したので、今回は、詳細なデータを作成していきます。
まず、月表面のデコボコを表現する空押しですが、デボス・エンボスのように上下の版で紙を挟み込む加工ではなく、上から真鍮版で圧力をかけて型をつけるだけなので、前回作成したデータをそのまま使用します。(写真1)

(写真1) | 足跡6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真1)

実際、空押しをした時の風合いが完全にはイメージ出来ていないので、地表のデコボコがうまく表現できるか少々不安です。
次に、1回目のデボス加工である足跡のデータを作成します。上から押し込む真鍮版のデータは前回作成したので、下側の受けとなる樹脂版のデータを作成します。紙を挟み込むので、ギャップ(隙間)は0.25mmに設定します。(写真2)

(写真2) | 足跡6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真2)

最後に、2回目のデボス加工のソールのスジ部分のデータを作成します。こちらも前回上から押し込む真鍮版データは作成済みなので、下側の樹脂版のデータを作成します。隙間は1回目のデボス同様に0.25mmに設定します。(写真3)

(写真3) | 足跡6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真3)

これで、空押し・デボス・デボスのトータル3工程分のデータが完成しました。考えられる懸念材料としては、
1.3工程での加工で見当(位置合せ)ができるのか?
2.空押し加工1回、デボス加工2回、計3回の加工中に前工程の空押しやデボス加工が紙に残ってくれるのか?
以上の2点の懸念がありますが、やってみないと道は開けないので、突き進んでみます。
真鍮版用のデータ(写真4)と樹脂版用のデータ(写真5)に分けます。

(写真4) | 足跡6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真4)

(写真5) | 足跡6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真5)

樹脂版は真鍮版と噛みあわせるため、逆像でデータを作成します。

そして、真鍮版と樹脂版を製版します。(写真6、7)

(写真6) | 足跡6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真6)

(写真7) | 足跡6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真7)

さて、加工はうまくいくのでしょうか?懸念材料をクリアできるかお楽しみに!

(写真1) | 足跡6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真1)

(写真2) | 足跡6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真2)

(写真3) | 足跡6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真3)

(写真4) | 足跡6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真4)

(写真5) | 足跡6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真5)

(写真6) | 足跡6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真6)

(写真7) | 足跡6 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真7)