(株)和光
足跡10
前回は、靴底のデボス加工まで完成しました。今回は、いよいよソールの2回目のデボス加工です。2回デボス加工をするのは、初めてなので、どのような問題が起こるのか、また、うまくいくのか未知数ですが、やっていきましょう。
まず、前々回の失敗を踏まえて、事前に版の不要部分をカットします。(写真1)
これで、不要部分の跡が付く心配がありません。思いつく不具合は回避していきます。次に、見当用の透明シートを使って版のセットをしていきます。まずは下版です。(写真2)
次に、下版の上に、両面テープを貼った上版をのせて、(写真3)
プラットフォームを閉じて上版もセットします。(写真4)
さて、いよいよクルクルタイムがやってまいりました。
見当透明シートを使って紙をセットします。位置は慎重に合わせます。(写真5)
無事セット完了!全体的に上にズレている模様だったので、少し調整しました。(写真6)
クルクルタイムスタート!ワクワクドキドキです。レタープレスコンボキットでクルクルします。(写真7)
どうでしょう。思いの外、難なく出来てしまいました。(写真8)
ダメだったら、こうしよう、ああしようと思いながらクルクル回したんですが、意外とあっさりで何か物足りません。でも成功しました。
凹凸加減はどうでしょうか。(写真9)
画像では見難いですが、空押し、足形、ソール2段デボスとなっています。元の画像と比較してみましょう。(写真10)
並べると、見劣りがしますが、これは、デザイナー(私)のセンス(テクニック)の問題です。反省します。活版業界に偉大な一歩を残すコンセプトで始めたプロジェクトですが、偉大な一歩には及びませんでした。しかし、収穫が多かったのは私にとっては偉大な一歩でした。まだまだ精進が必要ということですね。
反省…