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(株)和光
活(い)きた版 「箔押しその10」

新プラットフォームが完成したので、箔押しリベンジです。しかし、テストでレタープレスコンボキットにプラットフォームを通したところ、蝶番の張り出し部分が引っかかり、2回程通したところで天板が外れてしまいました。スペース的に瞬間接着剤しか使用できなかったのですが、強度が不足だった様です。蝶番を天板の下に敷いて、ネジ止め仕様にします。タップで雌ねじを切って、ネジ止めします。(写真1)

(写真1) | 活(い)きた版 「 箔押し その10 」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真1)

天板をしっかり固定できたのですが、内側の鉄板に蝶番が当たってしまうので、切断します。(写真2)

(写真2) | 活(い)きた版 「 箔押し その10 」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真2)

もともと固定に不安があった場所なので、早めに問題が出て、しっかり固定ができて良かったです。
箔押しユニットのグリップ部分の固定用のマジックテープを設け、箔押しユニットを設置します。(写真3)

(写真3) | 活(い)きた版 「 箔押し その10 」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真3)

マジックテープが少々完成度を下げていますが、コレで行きます。
早速、火入れ式です。温度は上がってくれるでしょうか?

(写真4) | 活(い)きた版 「 箔押し その10 」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真4)

無事、110°を超えてくれました。(写真4)
ここまでは、できる想定でプラットフォームを作成してきたのであまり不安はありませんでしたが、ここからが問題です。箔フィルムも新しい方が良いとのアドバイスを頂いていたので、箔フィルムも新しい物に替えました。今回は銀箔です。
平滑性には気をつけてプラットフォームを作成したので、自信はありますが、とても緊張します。
レタープレスコンボキットに通します。

(写真5) | 活(い)きた版 「 箔押し その10 」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真5)

さあ、どうでしょうか?今までの失敗が脳裏をかすめて、剥がすのがとても怖いです(写真5)。トラウマになってしまいました。

(写真6) | 活(い)きた版 「 箔押し その10 」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真6)

綺麗に転写されました。今までの最終箔押しと比較してみましょう(写真6)。赤いのが今までの最終箔押し結果です(写真7)。

(写真7) | 活(い)きた版 「 箔押し その10 」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真7)

プラットフォームを新調した甲斐がありました。完璧とは言えませんが、綺麗に転写されてます。
独り感動しております。
丁度一年前にハンディーアイロンと木材を切っただけのフラットフォーム(?)を使って始めた箔押しですが、やっとのことで、ゴールとなりそうです。

アイロンを使った時はうまく転写でき、コンスタントに箔転写をしたくて熱源付きプラットフォームを作成してから失敗が続き、折れそうになりましたが、ここまで出来るようになりました。

ハンディーアイロン仕様からの向上点は、
1.ハンディタイプと言えども、大きいアイロンを使わなくても良い。
2.連続して箔押しができる。
以上の2点ですが、オールインワンのプラットフォームになったことが一番の成果です。
連続箔押しが可能なこともセッカチな私にとってはうれしい事です。
テストとして文字や線だけの箔押しだったので、次回は、デザインをして箔押しにチャレンジしたいと思います。
何のデザインにしようか思案中です。

(写真1) | 活(い)きた版 「 箔押し その10 」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真1)

(写真2) | 活(い)きた版 「 箔押し その10 」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真2)

(写真3) | 活(い)きた版 「 箔押し その10 」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真3)

(写真4) | 活(い)きた版 「 箔押し その10 」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真4)

(写真5) | 活(い)きた版 「 箔押し その10 」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真5)

(写真6) | 活(い)きた版 「 箔押し その10 」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真6)

(写真7) | 活(い)きた版 「 箔押し その10 」 - (株)和光 | 活版印刷研究所

(写真7)