(株)和光
クルクル版画博覧会ワークショップ
前回、告知させていただきましたとおり、11月2日・3日・5日・6日と東京神田神保町にある(株)文房堂様にて、「くるくる版画博覧会」が開催されました。(株)文房堂版画部の方々が企画され、evolutionやside kick等、小さなローラープレスを使ったイベントで、版画、空押し、印刷等様々な出展がありました。上下2つのローラーで圧力をかける。機構は単純なので、アイデア次第で色々なことが出来ます。
弊社は、関連会社(刃型製作)の(有)日伸製作所とタッグを組み、クリスマスツリーの飾りを制作するワークショップを出店しました。内容としては、
1.エンボス
2.箔押し
3.型抜き
と3台のevolution advanceを使って3つの工程を楽しんでいただけるワークショップです。(写真1)
まずは、ガイアのエンボスです。(写真2)
左が真鍮版の上版で、右が見難いですが、下版の樹脂版です(写真3)。これで、紙を挟み込んで、エンボスをかけます。
次に、マッシュの箔押しです。(写真4)
前回、さわりをご紹介した、新型箔押しプラットフォームですが、なんとか間に合わせることができました。プラットフォーム部分のみですが、お見せします。(写真5)
最後に、オルテガの型抜きです。(写真6)
これは、(有)日伸製作所で製作しているゼンマイ刃と言われるもので、ちまたで販売されている、薄いエッチング刃を違い、厚みはあるものの、鋼鉄製の刃物を使用して製作された刃型で、切れ味は抜群です、断面も綺麗で、エッチング刃とは、比べ物になりません。
これも、evolution advanceでくるくるして型抜きします。(写真7)
この三連星のジェットストリームアタックによって、クリスマスツリーの飾りが完成します。(写真8)
この完成品は、テスト段階の画像で、旧プラットフォームで箔押ししたものなので、箔押しの箔切れが悪いですが、本番では、うまくいきました。
ガイア・マッシュ・オルテガの活躍で、ツリーが完成しました。
このくるくる版画博覧会の会場で、なんと、このコラム読者に出会うことが出来ました。直に読者とお会いすることが初めてだったので、とても嬉しいことでした、感謝です。
さて、新型箔押しは、とても順調に仕事をこなし、期間中電源を入れっぱなしにしても、設定温度を常に保ち、箔押しのムラが出なく、素晴らしい仕事をしてくれました。
ここに行き着く過程は、色々なことがおこりました。その過程は、次回からにしたいと思います。
クリストファー・ノーラン監督ばりの逆回転の順序になりますが、どうぞお楽しみに。