(株)和光
シン・evolution9
前回は、ギアボックス初号機を完成させました。途中で作成方針の変更という道をたどり、加工の不具合も重なって、精密なフレームができませんでしたので、設計を改め、弐号機を作成します。
前回の方針変更を継承して、ギアユニットが飛び出るのではなく、中に埋め込む設定で、図面を作成します。
各ギアのレイアウトはそのままに、ボックスのデザインを変更します。旧デザイン(写真1)では、スクリューナットがフレームから飛び出ていたのですが、新デザイン(写真2)では、完全にフレームに挟まれています。
ギアを固定できますし、スッキリした外見になります。早速エッチング作業用のデータを作成します。(写真3)
真鍮のエッチング作業に取り掛かります。
データ通りの真鍮版が仕上がりました(写真4)。今回は、前回の穴あけ失敗を教訓にして、穴あけ用のアタリ罫を入れて真鍮版を作成しました。今回は慎重に穴あけをします。万全を期して、少し小さな穴をドリルであけて、そのあとは、ヤスリをつかって、アタリ罫に合わせて削る作業を選択しました。どちらかと言うと、こちらのほうが正確に穴あけ作業ができました。真鍮模型作成の技が生きました。
(写真5)真鍮の金色をしているところが、エッチングされていて、凹んでいるところです。ここにギアのナット部分をはめ込んで、各ギアがずれないようにするもくろみです。早速配置してみます。
もくろみ通り配置できました(写真6)。凹み部分の遊びも適度で、計算通りです。反対側のフレームとサンドウィッチして固定して、最終チェックです。
見事、各ギアがずれることもなく、きれいに回りました。これでギアボックスは完成しました。(写真7)
後日、フレームをきれいに仕上げるのと、センターのギアを回すハンドル等の作成をして、完全なる完成となります。第一関門クリアです。
まだ道のりは遠いですが、邁進していきます。