(株)和光
KAPPAN WEST 2019
6月15・16両日、大阪市中央区博労町briqにてKAPPAN WEST 2019が開催され、当社もワークショップを出展させていただきましたので、その模様を今回は書きたいと思います。
(写真2)
今年で3回目の開催となるKAPPAN WESTですが、毎年たくさんの方々にご来場していただいております(写真1、2)。当社は、昨年からワークショップを出店させていただいておりまして、今回は特別に糊塗工したペーパーにテキンで印刷し、レタープレスコンボキットでダイカット加工を施して、ステッカーを作成していただくワークショップを出店しました。(写真3、4)
私は、昨年のワークショップには参加せず、来場者の一人としてKAPPAN WESTに参加したのですが、今年はワークショップに参加することができましたので、来場者と出店者の両方を味わうことができました。
初日の前半は来場者として会場に入りました。スタートから大盛況で、来場者で会場は芋洗い状態でした。綺麗にデザインされ、活版印刷されたコースターやポストカード等が並び、皆さん目移りして悩みながら、これという商品をチョイスされていました。デザインセンスが乏しい私には、いろいろなデザインを見ることができ、良い刺激をいただきました。(写真5、6)
昨年の大阪北部地震で、多くの活字が活字棚から落ちましたが、その時に活字棚から落ちなかった活字を「おみく字」として販売されているブースがありました。人生全般的に運が悪く、今年は特にひどい私にはとても魅力的で、早速購入。どんな活字が入っているか?いい字が入っていれば最高!と早速開封してみました。入っていた活字は「梅」。いい塩梅(あんばい)ということでしょうか。(写真7)
我が活版印刷研究所も出店されていたので、早速訪問させていただきました(写真8)。今回は活版印刷見本帳を販売されていました。この見本帳は、色々な種類の紙に文字等を印刷し、印刷物制作のヒントになるもので、印刷通やデザイナーさんが購入されていました。
お昼前からは、ワークショップ店員として、来場者の接客です。印刷体験できるのは、来場者にも好評で、テキンで印刷、レタープレスコンボキットでダイカットと皆さん楽しそうに体験されて、こちらも自然と笑顔になる。そんな空気の中で2日間を過ごさせていただきました。(写真9〜11)
また、プラテン、テフート時代から近年のオフセット印刷までの時間をオペレーターとして活躍されていた方々も「活版」というの字に惹かれて来場されていました。その方々と、印刷について色々お話もでき、非常に充実したイベントでした。
日曜日の午後からは、当社と関連会社で刃型を製造している(有)日伸製作所合同でのトークイベントも開催。活版の印刷工工程や、ダイカットの実演で大盛況でした。(写真12)
昔、商業的には、デボスやかすれはNGでしたが、近年にはデボスやかすれが趣として取り上げられ、昨今の再認識につながりました。活版印刷が表現や解釈を変化させ、2ndステージにあがったイメージを私は持っています。近年は、オフセット印刷やオンデマンド印刷と活版印刷の融合等が増えてきて、次のステージに上がろうとしています。活版印刷の3ndステージはどのようなものになるのでしょうか?とても楽しみです。
一年前は、大阪北部地震が発生し、つい先日も新潟・山形で大きな地震が発生しました。被害に合われた方々にお見舞い申し上げます。