(株)和光
足跡9
前回は、靴底のデボスのかかり方に問題がありました。今回はその改善です。しかし、その前に前回の作業で地表の空押し済みの紙がなくなってしまったので、一からやり直しです。問題が起こりそうなのに、予備を作成していなかった自分を攻めながらの作業です。
見当合わせ用の透明タックのおかげで、効率が上がります。
今回は、テスト用の分も作成しました(写真1)。本番用のゴールドが少ないので、紺で補います。そして、本番用のゴールドを作成。
4枚しか作成できませんでした。(小心者には、不安です。)空押しの仕上がりはご覧の通りです(写真2)。
前回と同じ様に出来ています。いよいよ前回失敗した足跡のデボス加工です。前回は、真鍮版のベース部分もデボス加工されてしまいました。これはある意味収穫で、2段デボスが一度でできています。今回は、版のベース部分をカットしてデボス部分だけの版に仕上げました(写真3)。
余計な部分を断裁機でカットして、その上でヤスリでギリギリまで削りました。これでベースの跡がつきません。版をプラットフォームにセットします。これも、前回作成した見当用のプリントのおかげでっスムーズに行えました。(写真4)
いよいよデボス加工です。不安なので、端紙を使って一番強い厚で試してみます。(写真5、6)
真鍮の余計な部分をカットしたので、圧力によっては、足の形で紙が切れてしまうと思われますので、圧力の調整が必要かもしれません。(写真7)
予想通り、圧が強すぎて、左上部分が切れてしまいました(写真8)。圧力を下げて再挑戦します。
今度はうまくいきました(写真9)。しかし左上と右下にシワが寄ってしまいました。これ以上圧力を下げることが出来ないので、実際の本紙にデボス加工をした時にどうなるでしょうか?面積が大きくなるので、シワが出なくなることを願って…
毎回書きますが、緊張する一瞬です。(写真10)
どうでしょうか?なんとか出来ました(写真11)。シワもできていません。一安心しました。残りの紙も加工して、次のでボス加工に進みます。