(株)和光
シン・evolution10
前回は、壱号機用にギアボックスのフレームの作り直しと仮組みで終わりました。今回は、細かい部分の仕上げに着手したいと思います。
まずは、MDFで作成したスクリューナットに組み込むギア2つの修正です。前回作成したときに、スクリューナットを差し込む丸穴がジャストフィットでなく、少々スカスカに仕上がってしまい、負荷をかけるとスクリューナットが回らず、ギアのみが回転する時があったので、今回はきつめに作成して、空回りを防止します。
MDFを(有)日伸製作所にてレーザーカットして頂いた時(シン・evolution7参照)に、予備として数個用意していただいたので、それを使用します。丸穴の微調整を細かくチェックしながら、スクリューナットとの隙間ををかなりタイトに調整して差し込みました。
次に、上下のフレームは真鍮なのに、エッチングの影響で表面の色が真鍮独特な黄金色がくすんでしまっているので、真鍮色を取り戻したいと思います。また、フレーム間のスペーサーも真鍮パイプを切り出して、これも少々酸化しているので、同様に処理したいと思います。
やり方としては、まず、サンポールを適量ぶっかけます。適当な量で大丈夫です。その後、水をぶっかけて浸し、15分放置します。水を抜き、クリームクレンザーを垂らし、歯ブラシで磨きます。
サンポールの時点では、擦っても変わらないのですが、クリームクレンザーは良い仕事をしてくれます。ビックリする位にピカピカになります。今回は、エッチングの反対側で、エッチング時の処理が行われているので、エッチング側ほどピカピカにはならないのですが、処理前と比べると、黄金色が蘇ります。水洗いした後、最後に、中性洗剤を適量(これも適当で大丈夫です。)ぶっかけて真鍮が浸るまで水を足し、15分放置します。仕上げに流水をで流しながら、ブラシでしっかりと洗浄します。
あとは、乾燥させて終わりです。
きれいになりました(写真1)。あとは、組み上げて完成です。(写真2〜4)
フレーム間のスペーサーのお陰で、ねじれ剛性もアップしました。結構しっかりとしてくれました。
ギアボックスは一応の完成です。残るは、高さ調整用のハンドルだけですが、凝ったデザインにしたいので、後に回します。これからのメインフレームと元のローラー部分の分割が待っています。その作業が大変そうです。