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京都大学図書館資料保存ワークショップ
[図書館に修復室をツクろう!]㊻
「番外編」活動再開しました!!

私たち、図書館資料保存ワークショップでは通常は図書館の所蔵本の修理・修復を行っています。糸で綴じて、ハードカバーの表紙をつけた本の修理をすることが主となっています。厚紙の芯で布、紙、革などの表紙を付けた本はその重みで表紙が背からはずれてしまうことが多いのです。

そんな修理をしているうちに、そもそもハードカバーの本はどのように作られているのか?一から自分で作ってみたら良く分かるだろう。修理も、最適な方法を探すことができるだろう。とワークショップの「番外編」を大学の外で始めることにしました。
そのいきさつは、このWEB MAGAZINE「図書館に修復室をツクろう!」㊶に紹介しました。
その「番外編」もコロナ禍の影響で、今年3月から休会していました。

しかし、あまりにも長きに渡る休会状態に、コロナ感染症に怒りさえ感じるようになりました。どのような感染予防対策をとれば良いかも段々分かってきたので、8月23日、思い切って再開しました。

今回のメニューは「工芸製本製作工程」のDVD視聴と、もう一つはかなり大仕事、カガリ台に、本文折帖を綴じつける支持体をセットすることです。

DVDは以前、私のルリュールの師匠が実演者となってビデオで記録したものです。制作の全体像を見ておくのも良いかなと思いつきました。

カガリ台のセットは写真を参考にご覧ください。カガリ台に麻ひもの支持体をセットし、見返しと本文を、その本の紙の厚さに適した麻糸で支持体にかがって行きます。この日はセットのみ。実際に本を綴じるのは、出来ればという宿題になりました。

次回は9月12日開催の予定です。メンバーが皆元気でまた、この場で勉強できますように。

(写真1) | 「番外編」活動再開しました!! - 京都大学図書館資料保存ワークショップ | 活版印刷研究所

(写真1)DVDを観る

(写真2) | 「番外編」活動再開しました!! - 京都大学図書館資料保存ワークショップ | 活版印刷研究所

(写真2)支持体の麻糸セット

(写真3) | 「番外編」活動再開しました!! - 京都大学図書館資料保存ワークショップ | 活版印刷研究所

(写真3)本文をセットし、綴じて行く

資料保存ワークショップ
M.T.

(写真1) | 「番外編」活動再開しました!! - 京都大学図書館資料保存ワークショップ | 活版印刷研究所

(写真1)DVDを観る

(写真2) | 「番外編」活動再開しました!! - 京都大学図書館資料保存ワークショップ | 活版印刷研究所

(写真2)支持体の麻糸セット

(写真3) | 「番外編」活動再開しました!! - 京都大学図書館資料保存ワークショップ | 活版印刷研究所

(写真3)本文をセットし、綴じて行く